ぽんずの雑記帳

[舊京風俗百圖] 送財神爺

大晦日、男の子たちが粗悪といってもいいような「財神」の版画絵を売り歩きます。
元日には財神を迎えますし、縁起物ですから必需品。
だけど大忙しの年末に、うっかり買い忘れ！という家もあるのではないでしょうか。
そういう家を狙って？男の子たちは「送財神爺来啦」という売り声で売り歩きます。

すでに買ってた場合、売り子の男の子にはこう答えましょう。「已接」（もう、お迎えしたよ）
決して「已買」（もう、買ったよ！）...　と答えてはいけません。
...　と答えます。
神様のことですからね！

[舊京風俗百圖] 書春

春聯を書いて売っている、老書生の図です。

思うに...
代書屋などなど、貧しい知識階級の稼ぎ場所なのかと思います。

昔々、手紙を書いてもらったり、読んでもらったり、返信を書いてもらったり...
そういう代書屋が存在しましたが
その発展した形として、おめでたい言葉を書いてくれる代書屋も存在していました。

春節を迎えるにあたってのおめでたい言葉は、「春聯」です。
既製のことば、希望の言葉を書いてくれます。

[舊京風俗百圖] 売年画

正月向けのおめでたい絵は、屋台で売ったりもしますが、
流し売りもあります。

希望の言葉をその場で書くのを主としている春聯と違って、
年画は、田舎で印刷された版画のスタイルがメインということが主な理由です。

この絵の中で描かれているのは北京からも近い天津の楊柳青年画です。
北京で一番ポピュラーな年画だったと思います。