臘八醋(十二月八日の醋漬のニンニク)
2012.01.10
臘八醋(十二月八日の醋漬のニンニク)

農暦(旧暦)の十二月八日にはニンニクを酢につける習慣があります。
きれいに洗って、皮をむいて、大きなビンに入れ、米酢を入れてふたをしておき、大晦日の晩に、餃子のあてに食べるのです。ニンニクは、色が青緑です。酢の影響でニンニクがその色に変わるのですが、きれいな色がついたときはうれしいものです。ニンニクはそれほど辛くもなく、餃子のあてにするのにちょうどよいのだそうです。(実はぽんずはナマのニンニクが苦手なので...伝聞調です)
写真は、「臘八蒜」。
写真よりも実物はもっときれいな色です。



ニンニク以外に酢は、餃子をつけて食べます。もともと中国では餃子は酢で食べます。日本のように醤油と酢と...という調味料を使いません。一般には「香醋」という酢を使いますが、最近では「餃子醋」というものも売られています。さて、大晦日にはその香醋ではなく、「臘八醋」に餃子を付けて食べます。酸味のなかにニンニクの辛さが程よくきいていてとてもおいしいものです。

はてさてこの「臘八醋」ですが、最近は臘八に作るとニンニクが漬かり過ぎるという現象が起きています。というのは昔、暖房も余りなかったころだからこそ十二月八日に漬ければ大晦日には兆度良いニンニクの酢漬けができたのです。ところがこのごろでは室内の温度が高くなり、早く漬かってしまうようになりました。そのため、李華さんはもうちょっと遅くニンニクをつけるといっていました。

その実、ドレッシング用に私もニンニクの醋漬を常備しているのですが、あっという間においしい「ガーリックビネガー」が出来ます。皆さんもお試しください。

- CafeNote -