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・臘八粥
・白菜の漬物
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・鹿の褒賞
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・芝居納め
・家塾のお休み
・竈の神を祭る
・春節の対句
・門神
・絵売りの小屋
・除夜
・年を踏む
・年越しのお供え
・唐の花
・チベット香
・金のなる木
・お年玉
・紅手形
・切り紙掛け
・天地の供え机
・年送りの挨拶
・神迎え

 

燕京歳時記 十二月 「天地のお供え机」


毎年大晦日には、長テーブルを庭に置き、百神図を祭る。
百神図とは、天地三界の八百万の神を描いた絵のことだ。
この百神図の前に果物の砂糖漬、リンゴ、干し果物、マントウ、精進料理、正月用の餅などを並べる。
これを全供という。供物の上には草で作った八仙人や造花の石榴、紙の銭などを串刺しにして飾る。
これを供物花という。
神迎えのときに百神図は焼いてしまうが、供物だけはその後も飾っておき、引き続き焼香などを行う。
これは提灯祭りまで続く。
これを天地のお供え机という。


訳注:

八仙人:日本の七福神に似た中国の神様たち。男性7人、女性1人。

百神図:原文では「百分」ですが、わかりやすく百神図と意訳しました。

マントウ:中国語で「饅頭」。日本の饅頭とはことなり、中華まんの餡の入っていないものといったもの。中国の北方の主食になっています。

提灯祭り:中国語では「灯節」。お正月の行事。「一月 提灯祭り(提灯の節句)

喜神:吉祥の神


2002/01/14
改稿2012/01/06

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