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十二月

・臘八粥
・白菜の漬物
・粥炊きだし
・鹿の褒賞
・仕事納め
・芝居納め
・家塾のお休み
・竈の神を祭る
・春節の対句
・門神
・絵売りの小屋
・除夜
・年を踏む
・年越しのお供え
・唐の花
・チベット香
・金のなる木
・お年玉
・紅手形
・切り紙掛け
・天地の供え机
・年送りの挨拶
・神迎え

 

燕京歳時記 十二月 「仕事納め(封印)」


毎年十二月の十九、二十、二十一、二十二日の四日の間で、天文気象に携わる欽天監が決めた吉日に、官庁の封印が行われる。
これは全国に布告され、いっせいに行われる。各官庁の印を取り扱う役人はこの日、必ず同僚を招いて、楽しく賑やかに酒を飲み、一年の労に酬いる。
そのため封印が終わると人々はみな宴会に出かける。このとき前門あたりの人出は日頃では考えられないものだ。大小の料理屋はみな大混雑となる。

封印の後は乞食やならず者の輩が町でかっぱらいなどをなんら気兼ねもせずするが、それは警察を含めた役所が仕事を行わないからだ。これは悪習といっていいだろう。


訳注:

仕事納めの宴会は、忘年会といったところでしょうか...
古今東西、変わらぬ習慣... ですね。


2002/01/14
改稿2012/01/06

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