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十二月

・臘八粥
・白菜の漬物
・粥炊きだし
・鹿の褒賞
・仕事納め
・芝居納め
・家塾のお休み
・竈の神を祭る
・春節の対句
・門神
・絵売りの小屋
・除夜
・年を踏む
・年越しのお供え
・唐の花
・チベット香
・金のなる木
・お年玉
・紅手形
・切り紙掛け
・天地の供え机
・年送りの挨拶
・神迎え

 

燕京歳時記 十二月 「臘八粥」


黍、白米、もち米、粟、菱の実、あかあずき、皮をむいた棗で造った餡などを水で柔らかく煮て作る。ほかに赤く色づけした桃の種、杏の種、西瓜の種、落花生、榛(はしばみ)の実、松の実や、白砂糖、赤砂糖、干し葡萄、などをもちいて色付けをする。
蓮の実、サヤインゲン、すすだまの実、竜眼は味を台無しにしてしまうので、入れてはならない。

毎年十二月七日になると、果物の皮をむき、器を洗って、夜通し準備をする。
そして明くる朝には粥が出来あがっている。
この粥は、先祖や仏に供える他、親戚や友人たちに配られる。
人に配るときには正午を過ぎてはならない。
人に贈る場合には赤い棗や桃の実などで獅子や人形などを作って粥の上に飾った趣向を凝らしたものを贈る。

『燕都遊覧志』には

十二月八日、朝廷では官僚達に粥を賜る。世間でも臘八粥を作る。果物、米や雑多なものを入れて作る。多くの種類のものが入った粥が良い粥だといわれている。

とかかれている。

今日では官僚らが粥を賜る習慣はなくなったが、貴族の人たちの間では贈答をして、アイディアを競い合っている。
昔の人がしたことに比べ派手になっていることは確かだ。


訳注:


2002/01/14
改稿2012/01/06

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