燕京雑考 目次>>燕京歳時記>>
 
一月  
二月  
三月  
四月  
五月  
六月  
七月  
八月  
九月  
十月
十一月
十二月

・臘八粥
・白菜の漬物
・粥炊きだし
・鹿の褒賞
・仕事納め
・芝居納め
・家塾のお休み
・竈の神を祭る
・春節の対句
・門神
・絵売りの小屋
・除夜
・年を踏む
・年越しのお供え
・唐の花
・チベット香
・金のなる木
・お年玉
・紅手形
・切り紙掛け
・天地の供え机
・年送りの挨拶
・神迎え

 

燕京歳時記 十二月 「竈の神を祭る」


二十三日は竈の神様のお祭りだ。昔は祭りに黄羊を使ったといい、現在でも宮中では用いられていると聞くが、一般にそう言った習慣はなくなった。
一般には南糖、関東糖、糖餅などという飴菓子と清水、草、豆を供える。
糖、つまり飴菓子は神を祭るために、神馬に供えられる。
祭りを執り行った後、竈の神の姿絵ははずされ、神が乗るための車や馬の絵や紙製のお金と一緒に焼かれる。
大晦日には新たに竈の神を迎え、祭りをする。
都では竈の神の祭りでは多くの爆竹が鳴らされ、俗に年越しの前祝と言われる

『日下旧聞考』には

都では竈の神の祭りを古くからの風習通りに執り行っている。女性がこの祭りを執り行うことは禁じられている。この祭りの日は二十三日だが、北京在住の南方出身の人達は二十四日に行っている。このことは劉どうの『帝京景物略』の内容とおなじだ。

と書かれている。


訳注:

中国では、男性は月を拝まず、女性はかまどを祭らず...と言う言葉があり、
竈の神様を祭る行事は、男性が執り行います


2002/01/14
改稿2012/01/06

<<燕京歳時記<<燕京雑考 目次