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燕京歳時記 一月 「ねずみ使い、猿まわし、人形遣い、おかぶね」


ねずみ使いは木箱の上に横木をしばって、鼠を調教、水汲みや輪くぐりなどの技をやるが、銅鑼の音で始めたり終ったりする。
猿回しは、木箱の中に羽根のついた防止や、薄絹の帽子を入れておき、サルが自ら箱を開いて帽子を被り箱の上に座る芸をするが、これはまるで役人が役所の前にいかめしく並んでいる様子に似ている。サル使いは民謡を歌っているが、その歌は抑揚があり聞いていて楽しい。昔、「沐猴にして冠す」といったが、このことだ。このほか鋤引き、馬乗りなどよく人の言うことを聞いて行っている。ちなみに鋤引きは犬を牛に見立てて鋤を引かせる芸、馬乗りは羊を馬に見立て乗りこなしてみせる芸だ。

人形遣いは、布の帳(とばり)の中に人形遣いが一人入り、頭の上の小さな台の上で、トラ退治や、馬がけなどの芝居を演じる。

おかぶねは、村の男の子が女に扮し、布で作った船を手でこぎながら民謡を歌うものだが、これは湖で遊び蓮を採るすがたを模したものだが、みっともないと思わないのだろうか。

これらもろもろの雑技は都の南のほうの人たちがやっている。正月にもっとも多く見られ、農繁期には芸を行わず農作業にもどるのだ。


訳注:


2007/04/28/
改稿2012/03/19

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