◇ 十九日を「筵九」という。
この日は皇帝が中海の紫光殿に行幸、饗宴を催し、出し物や相撲をご覧になる。
蒙古王公はこの日、帰郷の申し出をする。
普段貂裘の毛皮の着用が許されている臣下たちはこの日は白狐の毛を裏張りにした上着を着用する。
民間では特に記すべきものはないが、白雲観におまいりに行くことを「神仙に会う」といっている。
『帝都景物略』には
「この日を燕九ともいい宴邱とも言う」
と書かれている。
現在は筵九といっているが、発音が似ているので、どちらが正しいのかわからない。
< style="LINE-HEIGHT: 200%"p>訳注:
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