◇ 八日、黄昏の後、油に浸した紙で作った百八皿の灯明をともし、香をたいて祭りをするのが星祭りだ。
十三日から十六日までの間、邸の奥から門に至るまで、灯明であたりを照らす。これを「灯花散し」とか「小人散し」とかという。これも厄除けの意味がある。
『帝京景物略』には
正月十三日、家々では小皿百八枚に、夜灯明を灯す。井戸、かまど、戸口、砧石などあちらこちらにそれを置く。これを灯り散しという。これは蛍が集まるようでもあり、星が散っているようでもある。金持ちの家では四晩とも明かりを灯すが、貧しい家では一晩だけで、貧困の家では行わないところもある。
と今とあまり変わらないようなことが書かれているが、詳しいことについては不明だ。
訳注:
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