◇ 燕京歳時記 七月 「鈴虫」 ◇鈴虫は、河北易州産だ。形はコオロギに似ている。七月下旬都に運ばれてきて売りに出される。 枕元でこの鳴き声を耳にすると、とても清らかに響き聞こえる。余韻は哀愁を感じず、まさにお屋敷で飼われるために生まれてきたものだと思われる。「鈴」虫とはよく名づけたものである。 訳注: 鈴虫:原文では直訳すると「黄金の鐘」(金鐘児)というなまえになっている。 河北易州:北京の南西に位置する。現在の河北省易県 京師・順天府と書いてある四角い赤が、北京城
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燕京歳時記 七月 「鈴虫」
鈴虫は、河北易州産だ。形はコオロギに似ている。七月下旬都に運ばれてきて売りに出される。
枕元でこの鳴き声を耳にすると、とても清らかに響き聞こえる。余韻は哀愁を感じず、まさにお屋敷で飼われるために生まれてきたものだと思われる。「鈴」虫とはよく名づけたものである。
訳注:
鈴虫:原文では直訳すると「黄金の鐘」(金鐘児)というなまえになっている。
河北易州:北京の南西に位置する。現在の河北省易県
京師・順天府と書いてある四角い赤が、北京城
2001/08/05 改稿2010/07/16
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