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燕京歳時記 七月 「蓮の葉提灯、ヨモギ提灯、蓮花提灯」


中元の夜、巷の子供たちは蓮の葉で作った提灯を手に「蓮の葉提灯、蓮の葉提灯、今日火をともして、明日すてる」と歌いながら街を歩く。

青ヨモギには線香をつけて火をともす。その様子は蛍が飛び交うように見え美しい。これがいわゆるヨモギ提灯。

手先の器用な人は色紙を使って蓮の花、蓮の葉、花篭、鶴や鷺の形の提灯を作る。それらは蓮花提灯と言われる。

『日下旧聞考』によれば、蓮の葉提灯は元、明の時代にすでに見られ、現在に伝わっている。


訳注:

蓮の葉提灯、ヨモギ提灯、蓮花提灯:下画像順番に

蓮の葉提灯は、茎のついた蓮の葉に、ろうそくを立てたもの。
ヨモギ提灯はヨモギにお線香を結びつけたもの。
蓮花提灯は紙細工の提灯。

この三種類が主な提灯。中元の夜、子供たちは、これらの提灯をもって町を練り歩いた。

 


2001/08/05
改稿2010/07/16

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