◇ 都の女たちは七月七日に、水を張った碗を日向に置き、そこに針を投げ入れる。
そして針が水面に浮びあがったときに、底に映った影をみる。
花を散らしたように動いたり、雲が流れるように動いたり、また映る影は細かったり、太かったり...。
その影の形によって手先の器用さを占う。
これを俗に”針投げ”という。
訳注:
針占いの方法
1. 七月七日(旧暦)の正午に、水を張った碗を日向に置き、しばらく。
2. しばらく置くと、埃などが水面を覆ってくる。
3. 縫い針を碗に投げ入れる。
4. 針が浮かび上がってくるのを待つ。
5. 浮かび上がった影を見る。
結果
雲、花、鳥獣などに影が似ていたら、お針仕事は上手になるでしょう。
糸のように細い影や、槌のように太い影だった場合、
お針仕事は苦手かもしれません。
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