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燕京歳時記 四月 「バラと芍薬」


バラの花は潤いを帯びた紫色で、人々はその甘い香りに魅せられる。特に女性が好きな花だ。四月、花が咲き始めると沿道には売り子が出る。呼び売りのそのこえはゆったりとしていて、早朝にその声を聞くのは趣きぶかいものがある。

芍薬は、豊台で育てられている。豊台一帯では見渡す限り芍薬が植えられている。四月蕾が膨らんでくると、切花として売りにだされ、都の巷で売り歩く姿がみうけられる。「楊貴妃」などの名前がつけられている。

これらの花は季節に咲き、人工的に季節を変えて咲かせることができない。花の中でも芯の強い花だ。


訳注:


2001/04/11
改稿2011/05/05

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