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十二月  
 

燕京歳時記 十月 「火入れ」


都に住んでいる人達は、十月一日に暖房用のこん炉に火を入れる。そして二月一日に火を消す。こん炉は石綿で作られていて、白く、軽く暖かい。

『析津志』には

西山の滑石根を「不灰木」(つまり石綿)という。これで布や、器や皿を作ると、火に強いものが出来る。現在でも西山ではこれを産出する。

とは書かれているものの、器や皿は作れるが、いまだに布を作ったものは見たことがない。伝説の火浣布(かかんふ)の事かもしれない。それに、石綿は易州産で、西山産ではない。


訳注:


2001/10/04
改稿2010/10/28

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