北京に暮らして
 
40:憂鬱なこのごろ 

2003/04/07

子供達の学校の春休みは3月22日から31日だった。
ところが、イラクへのアメリカの攻撃が始まり一日前倒しとなった。
そして春休みの間に、重症急性呼吸器症候群(SARS)、(中国語では非典型肺炎) が
世界的に広まり、春休み期間中、香港に里帰りなどしている子供たちも多い ことから、
一日、様子を見るという事で、4月1日も休みになった。

この病気、≪WEB 熱線≫の読者にはご記憶にある方も多いと思うが、
以前、nokoさんが桂林熱線「桂林からお酢が消えた?!」で紹介していた病気 だ。
WHOでも注意を促しているし、アメリカでは中国全土への旅行制限を勧 告したとか。

子供達の学校では、学校への訪問者に対しての問診を始めた。
これで防げるわけではないだろうが、
感染者が出た場合の感染源の特定ぐらいには役立つだろうか。
それにしてもこれから、学校行事が多くなる時期に……。
子供達の学外活動は、かなりがキャンセルされている。

戦争で憂鬱になっているところに、今度は非典型肺炎。
そして、今度は、張國榮の自殺……
特にファンだったわけではないけれど、
新聞の一面に掲載された、
「自殺現場の血を洗い流しているホテルの従業員の写真」
を見たときには、卒倒しそうになった。

なんか楽しい話題が少ない。
友達が結婚した……という話しも、これらの話題で飛んでしまった。
久しぶりの明るい話題だったのに……。

それに、この春、北京の天気は鬱々としていて、晴れの日が少ない気がする。
黄砂が吹かないことはうれしいけれど、
黄砂の後のすっきりとした晴れの日が ないのはつらい。

先日、外国に1週間ほど出かける娘を送って空港まで出かけた。
タクシーの運転手との会話ももっぱら戦争のこと、非典型肺炎のこと。
話しているうちに、またまた憂鬱になってしまった。

7日、同じタクシーで娘を迎えに空港へ行く。
天気もよくて、そして明るい話題が出るとよいのだけれど。。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009