北京に暮らして
 
37:最近のちょっとした変化

2003/03/17

北京に来て満五年になった。(二度目の北京)
その間に、たくさんの友達を日本に送った。
そしてここ数年、中国に復帰する人が多くなった。

ところが……なぜか皆、北京には帰ってこない。
ほとんどが上海、そして上海近郊をうろついている。
(そういう言い方をしては悪いけれど)

挙句、ご主人が北京と上海を見ていた友達が、
昨年、上海に居を移してしまった。
気がつけば……友達皆、南方。
考えてみれば、夫は南通三年目。
「ご主人も南通にいることだし、この際上海に引っ越しませんか?」
とは元留学生の友達の言葉。
その後に 「そしたら、家庭料理が恋しいときに、気軽に遊びに行ける。」
君たちの考えることといったら、そのレベルだろう。

ところが最近、そういう友達の言っている事に変化が起こってきた。
「実は、社内で北京ってよく耳にするようになってきたんですよ。」
「そのうち、北京に出張行くかもしれません。」
これはオリンピック効果だろうか、それとも、
上海は既に基盤が出来たから次!なのだろうか。
とにかく、以前は南方ばかりだった友達からの近況の端々に、
北京の匂いが漂いだした。

「だれか一人ぐらいは、北京にいて欲しいですよ。」
「やっぱり北京がはじめての中国だから、自分たちには故郷のようなものだ し……」
そんな言葉が、ちょっと前までは空しく心に響いていたけれど、
最近は、「北京にいても、またみんなに会えるかな?」

‥そんな風に思えるようになってきた。


│住まいの近くにドイツ学校があります。
│(あの、駈け込みのあった……)
│先日のロイター支局のあの騒ぎのあったオフィスビルも近所です。

│そのたびに、長年の友達からお見舞いのメールを貰います。
│ところが灯台下暗し……
│彼女からのメールを読むまで....何も知らない……

│世捨て人風のぽんずです。。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009