北京に暮らして
 
36:全人大と子供達の関係 

2003/03/10

現在、北京では全人大こと全国人民代表大会が開かれている。

この時期は毎年物々しい警戒態勢がとられるのだけれど、
時々子供達はこの煽りを食ってしまう。

というのも、住まいの近くのホテルに代表が宿泊しており、
移動手段のバスの出入りには交通が遮断され、
代表の乗るバスが動くのだ。
家を目の前にして、スクールバスのなかに閉じ込められる事があるのだという。
これが子供達にとっては災難なのだという。

交通が遮断されたときにかぎって、
トイレに行きたいと思っている事が多いのだという。

そう、子供達の学校は北京の郊外にあり、
毎日、高速を使って片道30分ほどを往復している。
先生のお話や活動がギリギリまであって、トイレに行く間もなく
バスに掛け込んだようなときに、家までもう少しというところで バスが止まる。

警官が見守るなか交通が止まっている。
もちろん歩行者、自転車は動いているが……。

警官がトランシーバーで話す姿が見えると、
それからしばらくしてパトカーに先導されたバスが通る。
そうなったら一安心。車はすぐに動き出す。

アパートの前にバスが止まる。
すると子供達はいっせいに飛び出してくる。
小さな子供達の目指す先は……。

全人大開催の期間中、運が悪いとこれが繰り返される。
「災難は忘れたころにやってくる」

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009