北京に暮らして
 
35:もうすぐ春、黄砂の季節 

2003/03/03

日本だったら、もうすぐ春、というと心浮かれるかもしれないが、
北京では、浮かれてばかりいられない。
春と一緒に、風の季節、黄砂が舞う季節がやってくるのだ。

ひと口に黄砂と言うなかれ!

日本にまで飛んでいく黄砂、
それが中国大陸であったらどれだけひどいか。

昨年のある日の午前中、息子を連れてパスポートの更新に出かけた。
領事館の建物に入ったときは、まだ普通の空模様だった。
そして申請の手続きを終え、建物を出てきたとき、息子曰く

「夕方になっちゃった!」

それが黄砂の襲来なのだ。

一面、オレンジ色というか黄色い世界。
持ち物はすべて砂まみれになってしまう。
もちろん顔、体全体砂だらけ。
髪はもちろん、頭皮まで砂だらけになる。

ある年は、野球の試合中に黄砂の襲来を受けた。
先ほどまで、外野はもちろんグランドの外まで見えていたのに、
突然、一塁側ベンチからピッチャーすら見えなくなった。
その日、野球に持っていっていたものは、すべて砂だらけ。
一番ひどかったのは娘の髪で、砂をすべて取り除くまで1週間以上かかった。
ちなみに、息子と私は野球帽を被っていて、その災難から逃れられたが。

この時期、女性が欠かせないのは、向こうが透けて見える大判のスカーフ。
これを頭から被り、顔を覆い黄砂を防ぐ。 何もわからない人が見たら、
銀行強盗か何かのように見えるかもしれないが、
そうでもしないと、髪も顔も砂だらけだ。
髪の短い、男性は被害が少ないだろうが……

もうすぐその季節がやってくる。

ちょっと前に、第1陣の黄砂が蘭州を襲ったとの報道があった。
それに、曇った日など、北京も心なしか空が黄ばんでいる。

そして黄砂の季節が終わると、もうすぐ夏だ。


│!北京の才媛!ぽんずさん!

│と OJIN さんにいわれて、誰の事???と思ってしまったぽんずです。
│才媛でもなんでもない、普通のおばさんです。

│そうそう、ゆりっぺさんのお便りの中で
│「ぽんずさんも、性別年齢不詳」
│とあり、ちょっとびっくり。
│年齢・年齢共に、先日おわかりいただけたと思いますが、
│(女子高校出身と書きましたから)

│性別について……名前でちょっと解説いたします。

│うっかりしておりました。
│ぽんずという名前で女だとわかるのは、中国語がわかる人だけなんですね。
│実は「ぽんず」というのは日本語の名前の中国語読みをもじった名前です。
│「ず」というのが「子」の中国語読みにあたります。
│子がつく名前は、女の名前ですよね。
│というわけで、私、ぽんずは女性です。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009