北京に暮らして
 
32:伝統衣装

2003/02/10

春節の時期、やはり、中国式の服を着ている人が多い。
最近では「唐装」と呼ばれる上着が大流行した。
(今年は随分、落ち着いたようだ)

「唐装」が流行ったのは、上海で行われたAPECで、
各国の首相達がそれを 着てからではないだろうか。
そのときも、賛否両論があったけれど、
中山服以来、特に男性の民族色の強い衣装がなかっただけに、
みんなが飛びつ いたという感じがする。

女性は、チャイナドレスと言われる「旗袍」がメインかもしれないけれど、
やはりテレビの中や、結婚式以外はあまり見かけないような気がする。
反対に、中国にいる外国人は一着や二着もっていて、パーティーに着ている。
メインは、中国風の立て襟のブラウスや、上着かもしれない。

100年前に、寸胴の形から、欧米の影響を受けて体にフィットする形になって、
それがステキでもあるけれど、普段着に出来なくなったのではないだろうか。
現代風にアレンジされた、チャイナドレス風ツーピースがとても便利だ。

中国在住外国人である私も、
チャイナドレス風ツーピース、チャイナドレス風ワンピース、
中国風ブラウスなどなどを愛用している。
娘も、学校行事などで着るので、なくてはならないため、
いつのまにか中国風の服が増えてきた。

そう考えると、和服は、なんと大層なことか。
外国暮らしが長く、何かの折に和服をと思うのだけれど、
せいぜいが二部式の和服(飲み屋の女将風の..)。
もっとおしゃれなものがあればなぁ……といつも思っている。

ちなみに、チャイナドレスは色っぽいだけじゃないと思う。
ドンと構えた恰幅の良い奥さまが、それ相応に着こなしている姿も、
とっても素敵だと思う。

最近、そういう年配の女性に出会えないのが、ちょっと寂しいけれど。


(あとがき) 質問への回答

  私はまだ、蛇も、蚕も食べた事がありません。
  黙って出されたらまだしも、先に聞いていたら食べられないでしょうね。
  でも、蛇と香菜や韮どちらを選ぶ!と言われたら、
  もしかしたら蛇を選ぶかも……

  というより、最近は、子供達に引き摺られ、
  中華よりも、マクドナルド、ケンタッキーの生活をしています。
  娘曰く
  「世界中どこに行っても、マクドナルドがあるから、私は生きていける!」
  私は
  「世界中どこに行っても中華料理店があるから、生きていける!」
  と思いましたが……。

  母子でここまで違うとは……。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009