北京に暮らして
 
26:雪騒動

2002/12/30


│南方は雨が続いているとか。
│北京は珍しい大雪に見まわれました。雪の後は急に冷え込み、
│12月には珍しくマイナス13度まで下がりました。
│家の中は、南方よりも北京は温かいので、
│子供が休みになった今でも、北京に居残りを決めております。

│我が家は31日に
│「紅白を見ながら、老舗の日本料理店の御節を食べる」
│集まりがあり、日本に帰れない駐在員、留学生が集まります。
│すでに5回を数えますが、顔ぶれも相当変りました。
│それが海外にいるということなのでしょうね。

│みなさん、どのように新年をお迎えになるのでしょうか?
│良いお年をお迎えくださいませ。

北国というイメージの強い北京。
日本で言うと秋田、盛岡のあたりに位置して いる。
その割に雪が降らないのは大陸性の気候のせい。
一冬に数度の降雪しかない。

その降雪も最近では、化学的に増雪させている。
その方法というのは雪雲にむけてミサイルなりなんなりでヨウ化銀をうちあげ る。
そのため近年は週末に雪の日が集中している。

人工的に降った雪はとても細かく、雪だるまも作れない。
良く見てみると雪の結晶もなく、どちらかというとかき氷が降っている感じが する。

雪は「しんしん」と降ると形容されるけれど、
「さらさら」が似合っている。
たぶん水分が少ないからだろう。

ところが今回北京において、歴史的な降雪があった。
なんと5日間連続して雪が降ったのだ。
最初のころは細かい雪が降っていたが、
その後、本当の雪が降ってきた。
そして北京の街のあちらこちらに「雪人」(雪だるま)が現れた。

北京市では市民総出で雪かきも行われた。
それが最近では法令化されている。
タイヤチェーンも登場した。
北京で見たのははじめてかもしれない。

5日間降り続いた雪もやんだ。
強風が雪雲を吹き去り、雪が空気中の汚物を地面に落とし、
北京には青空が広がった。

その空の色は、留学時代に見ていた、
あの北京の空の色だった。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009