北京に暮らして
 
9:お手伝いさん

北京に駐在している家庭の多くがそうだと思うが、我が家にもお手伝いさんがいる。
半日の通いで月曜日から金曜日まで来てくれる。

お手伝いさんのことは「アーイ(おばさん)」と呼ぶのが普通だ。
かつては「アーマ」と呼ばれていたらしいが。

アーイは、掃除、洗濯、買い物などなど家事全般をしてもらっている。
それ以外には私が留守にしたときの子供のお守り役をしてもらっている。
食事は基本的に私が作っているのだが、ちょっとした仕事があるときには夕食を作ってもらうこともある。

以上、普通のお手伝いさんの役割。

そして我が家では欠くことの出来ないお手伝いさんの役割がある。
それは、私の知的欲求(そんな上等なものではないけれど)を満たしてくれること。

「ねぇアーイ、最近新聞にこんなこと書いてあったのだけど、どう?」
「そうそう、中国の習慣でこんなこと聞いたことあるんだけれど北京もそう?」
「友達から、こんな質問があったのだけど……」

こんな私の質問に答えられなければ、私にとっては彼女を雇っている意味がない。
私にとってお手伝いさんは、貴重な中国のあれやこれやを教えてくれる人なのだ。

そう、我が家の場合は、あれやこれや細かい注文はお手伝いさんにしないけれど、北京の昔からの風習や習慣を私たちに教えてくれることがひとつの大切な
仕事になっている。

 
このコーナーは、Ojinさん主宰の≪WEB_熱線≫=市井から見た中国=というメールマガジンに掲載されたぽんずの雑文を転載しています。

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009