北京の三面記事 7月/2000年


2000年7月31日(月)

にせもの私立大学にご注意    北京晨報

大学の共通入試が終わり、各大学は学生の募集を行っているが、学校経営の資格を失った学校も学生の募集を行っていることが判明した。北京市教育委員会では受験生およびその父兄に注意を呼びかけている。

今年北京の受験生は56千人。進学できない生徒は15千人に上るものと思われている。そんななか私立学校の募集合戦が繰り広げられているわけだが、大学が教育行政部門の許可を得ている学校か、学生募集のための教育行政部門の許可番号を得ているか、学費などの費用に正式な領収書が出るか、教育の質および学校管理はどうか、などに注意して応募するように。

◆ぽんずの一言◆
何物にもニセモノが存在します。日本のタバコのニセモノもずいぶん出回っていますが、ついに日本にも上陸したようですね。それはおいておいて、大学にも許可になっていない大学があるということです。高い学費を払って実体がなかった……などということがなければよいのですが。


2000年7月30日(日)

一日救急サマーキャンプ  北京晨報

北京救急センターでは夏休みの子供たちを対象に、救急サマーキャンプを開いた。

人工呼吸、心臓マッサージや感電、水難事故の際の応急処置を学び、止血や包帯の巻き方など練習した。

◆ぽんずの一言◆
両親共に働いている中国の親からすると、いろいろな活動があって子供たちが忙しくしていることはよいことで、その需要にこたえてさまざまな活動が行われている。この救急サマーキャンプもその一つ。スポーツ、芸術などなど子供たちは夏休みも大忙し。


2000年7月29日(土)  

天高く、さわやかな秋の空  北京晨報

立秋までにはまだ9日あるが、昨日の天気は秋の陽気だった。しかし今年の猛暑はまだ終わっておらず、関係部門では注意を怠らないように呼びかけている。

昨日は、窓をあけて走る車も多く見うけられ、馬甸南村の主婦は「昨晩はクーラーを切って寝た」と話していた。

現在の秋のような陽気はあと2日程度続く模様。これは気圧配置によって現れた現象であり、まだ酷暑はまだしばらく続くものと思われる。

◆ぽんずの一言◆
しばらくお休みしている間に、そとでは秋あかねが飛んでいるし、空は高いし、雲は秋の雲となってしまいました。しかしまだ立秋前の三伏中。まだ、秋になるの早いはずですが……。


2000年7月15日(土)

バス停の看板が盗まれる   北京晩報(前日付け)

最近になって106路線の北京大学西門バス停の停留所から看板が盗まれているのがわかった。バス会社では紙製の臨時の看板で対応したが、その看板も雨風に打たれ見えなくなってきており、北京大学付近の景観が損なわれている。

◆ぽんずの一言◆
東大の赤門、ならぬ北京大学の赤門と日本人留学生が呼んでいる昔風の門付近のようです。無粋なことをする人もいたものです。(意外と留学生が記念にと盗んでいってしまったのでは……)
でも、いつまでも紙の看板では……。夏休みが終わって、新入生がくるころには新しい看板が立っていることを願っています。


2000年7月14日(金)

戸籍の個別調査8月に行われる 北京晨報

今年11月1日から行われる第5回人口調査を前に北京市では8月1日から大規模な戸籍整理が行われる。

今回の戸籍整理は戸籍照合をする方法で行われる。転入転出、軍籍への転入転出、出国帰国、出産、死亡、臨時転入などなど。戸籍への二重登記、登録漏れ、農村で区画整備されていない地区の番地の編成なども今回行われる。

今回の調査の後、手続きのとられてないものに関しては手続きを取るよう、また内容に間違いがある場合は訂正をするように進めていく方針。

◆ぽんずの一言◆
人口が多いだけに、こういった調査は大変です。


2000年7月13日(木)

押しボタン式信号  北京晨報

北京市交通管理局は平安大街の6箇所に「押しボタン式歩行者用信号」を一昨日設けた。しかし昨日記者が取材に訪れたところ、多くの人たちが使い方を知らずに困っていた。

信号のボタンはボタンが押されてから7秒後(横断歩道に差し掛かった車が通り過ぎる時間)に青に変わり、15秒で赤に変わる。中央分離帯でもう一度ボタンを押すとさらに10秒間青になっている。

◆ぽんずの一言◆
夏休みを前に、交通安全教室が行われたり、押しボタン信号ができたり……いくらかでも安全に対するみんなの意識が変わるとよいのですが。
ぽんずと友達の会話より……「こんなに危ないようなのに、北京で交通事故で日本人が死んだとか、怪我したとか聞かないわねぇ」……知らないだけ?


2000年7月12日(水)

この夏はいつ三伏に入るのか   北京晩報(前日付け)

今年出回っている暦は、三伏に入る「入伏」の日がまちまちである。7月21日であったり、7月11日であったりしている。「入伏」の日は、暦の決まりで言うと夏至の後の三回目の庚の日である。今年は6月21日が夏至で、夏至の日が候の日であったために混乱が起きた。21日を最初の庚の日と数えるのか、数えないのか。数えた場合11日が「入伏」で数えない場合21日が「入伏」の日となる。昔からの習慣を気象専門家が調べたところ「11日が入伏とするのが適当」だとのこと。「まだ伏を数え始まっていないのに伏だった」と言う言葉は、このようなめったにない暦によっているということがわかった。

◆ぽんずの一言◆
ぽんずも21日だと思っていて季節の雑学でご紹介しましたが、……あれ?途中できれている……11日が正しかったので訂正しました。(と続いていたのでした)


2000年7月10日(月)

延慶で新たに古代の墓群が見つかる  北京晨報

数日前、延慶県南菜延付近で唐代の物と思われる墓群が発見された。

発掘されたレンガには「縄文レンガ」と呼ばれる模様がついており、このレンガは漢から唐にかけてよく見受けられるものだとのこと。ほかに銅鏡、彩色陶器、開元通宝といった銅銭も見つかっている。

墓は81に及び、一般大衆の墓だと思われる。

◆ぽんずの一言◆
今年に入ってから、あちらこちらで新たな発掘がされています。古いものは漢の時代と思われる墳墓から新しいものでは円明園から盗まれたと考えられる隠し宝物まで。
北京の再開発が進んでいると言うことでしょうか。


2000年7月9日(日)

敦煌展……気温以上に加熱  北京晨報

現在歴史博物館で開催されている敦煌の特別展を見に来場した昨日の見学者は一万人に及び、チケット売り場には300M近い行列が見られた。行列は歴史博物館から隣接する革命博物館にまで及んだ。

今回のこの特別展の展示物は多くが外国の博物館からの展示物で国内では見る事が出来ないと言うことが人気に輪をかけているものと思われる。

◆ぽんずの一言◆
ぽんずも見に行きたいと思っていたのですが、特別展には多くの人が出るので時期をずらそうと思っています。でも、この調子では最後までどうなるかわかりませんね。それに夏休みにも入ってしまうし。平日ならまだすいていると思うので、平日にでも出かけたいです。


2000年7月8日(土)

大学入試第1日目 付き添いの父兄の数は受験生の1.5倍  北京晨報

いったい誰がテストを受けるのか、とテスト会場では問いたくなるほどの騒ぎとなっている。

北京101中学試験場の受験生は900人。しかし付き添いの父兄は1500人を数えたものと思われる。北京市内で10万人に近い父兄がこの日一日だけでテストに付き添った計算になる。

◆ぽんずの一言◆
テスト前にむけて受験生がホテルで受験勉強をするといった姿も見られたとの報道もあった。
一生を決めてしまうとはいえ、この騒ぎ……、ちょっと騒ぎ過ぎのような気がします。


2000年7月7日(金)

大雨の被害に保険会社の保証  北京晨報

先日の大雨で被害を受けた海淀区永金里小区の6件の住民に昨日保険会社から5000元のお金がおりた。

◆ぽんずの一言◆
中国で、どの程度保険の意識が高まっているかわかりませんが、子のようなニュースがあると、自分も入っておこうかなと言う気になりますよね。
とにもかくにも雨が少ないこの夏ですが、先日の大雨は大変な被害が出ているようで、魚が泳いでいたとか、サンショウウオが現れたとかといったほほえましいものから、悲惨なものまで各種報道されています。


2000年7月6日(木)

大学入試期間中、全国の天気はまあまあ  北京晩報(前日付け)

中央気象台の発表によれば、7月7日から9日の大学入試期間中、全国のほとんどの地域で天候的に恵まれ、受験生は十分に力を発揮できるものと思われる。

この期間中、南部では大雨に見まわれる事はない模様。しかしにわか雨が降る可能性はある。気温はあまり高くはならないと思われる。華北、東北、黄准などの地方では、次第に雲が多くなり、ところによって雨になるおそれがある。気温は35℃を超える日はほとんどない見込み。西北地区は晴れのち曇りの予報で気温は高め、34℃から37℃の高温が続く模様。

◆ぽんずの一言◆
現在の科挙がもうすぐ行われます。知り合いの子供も今回受験です。テストは3日間にわたって行われ、日本に比べて長期戦。精神状態、健康状態の維持も大変です。それにこの暑さ。
子供が一人であることが、受験戦争に輪をかけているような気がします。


2000年7月5日(水)

文化財破損で懲役2年6ヶ月  北京晨報

天安門前の「金水橋」に車がぶつかり橋を破損させる事件が今年1月15日に起きたが、昨日文化財毀損罪で懲役2年6ヶ月の判決が下った。この罪名が北京市で使われた最初の事件となった。

文化財毀損罪に問われた理由としては、大理石の一種である「漢白玉石」製の橋が修理できないぐらいに破損されたことなどがあげられる。

裁判所は、予測不可能で計画的な犯行ではなかったこと、被告が十分に反省していることから情状酌量をあたえ、懲役2年6ヶ月を言い渡した。

◆ぽんずのひとこと◆
車道からあの橋まで、相当の距離があるのに、その橋を壊してしまうとは、どんな事故だったのでしょうか。
この一件はなんか見せしめのような気もするのですが……


2000年7月3日(月)

中国国際航空会社に12名の日本人スチュワーデス入社  北京晩報(前日付け)

昨日午後5:30、板垣順子さんら12名の日本人客室乗務員が北京首都飛行場に到着し、航空会社関係者の歓迎を受けた。彼女たちは中国国際航空会社第1期の外国人乗務員で、日中線のサービスにつく。

日中間は一週間に60のフライトがある「ドル箱」路線で、日本式に心のこもったサービスを提供するのが目的。

彼女たちは、1ヶ月の研修の後に業務に参加する予定。

◆ぽんずの一言◆
国際化の波が、こんなところにも出てきているのですね。
10年前に比べれば、中国の航空会社のサービスも、国際線に限って言えばよくなってきていると思います。


2000年7月2日(日)

今日(1日)の最高気温は40℃ 北京晩報(前日付け)

昨日の最高気温は38.7℃を記録したが、今日の気温は40℃を超えた。地表近くの温度は50℃近かった。

北京の救急センターに運ばれた人は10数人。な化には故宮を観光していた外国人観光客も含まれている。

北京積水潭病院の当直医師によると、暑さによる病人はまだ多く出ていないとのこと。水分の補給に気をつけ、十分に休息を取るように注意を促している。

◆ぽんずの一言◆
最近の北京はあまりに暑すぎます。
緑の不足と都市化現象が酷暑に輪をかけているような気がします。
7月7,8,9日と大学入試があります。その時期の気温が気になるところです。


2000年7月1日(土) 

一昨日夜の水騒動 

6月29日夜10時。徳勝門立交橋南の水道管が破裂、あたり一帯が水没した。

住民は、冷蔵庫や洗濯機など家電をテーブルの上や、ベッドの上に避難させ、水のかき出しに追われた。

水道会社の話によると、今回破裂した水道管は古いもので、すでに給水を止めている。原因などは現在調査中とのこと。

◆ぽんずの一言◆
水不足といわれているなか、このような事故があると水がもったいない!と思ってしまいます。でも、このての事故、最近多いような……
水不足で、洗車も白い目で見られがち。そんななか「水のいらない洗車」という記事が同日の新聞に載っていました。

 


<<Back<< News目次 >>Next>>