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明宣宗行楽図~捶丸


『明宣宗行楽図』の一部、捶丸の図です。

明の宣宗がスティックというかクラブを握り、ボールを打とうとしている場面です。地面に穴が開いていて、穴の傍らには旗が立てられています。またこの穴は、一箇所ではなく、数箇所あけられています。

捶丸は、唐の時代に始まったようです。当初はホールではなく、ゲートのようなものをくぐらせるスタイルだったそうです。

もう少し広範囲を見てみると、左下に、赤い台があり、その上にスティックが山のような形に置かれています。スティックは木でできていて、さまざまな形があったようです。

スティックの形、ホールにボールを入れること、ホールが数箇所あることなどからこのスポーツがゴルフの源流だという人たちもいるそうです。

それにしても、スティックを構えている皇帝、気合が入っていますね。

 →  明宣宗行楽図

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画像は、故宮博物院のサイトから
フリーダウンロードできるカレンダー壁紙です。


2012/11/07

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ご参考: 復元された捶丸のスティック


上の絵と同様のスティック置き


復元されたスリックとボール
写っている人の手と大きさを比較してみてください。

写真は太原頻道の「書略*風俗略*捶丸復原珍品」から