嫦娥(じょうが)のお話 その2
-もう一つの嫦娥のお話 昔、昔、そのまた昔、天地創造のころ、空には10の太陽ありました。しかしこの10の太陽のうち実は9つがニセモノで、ただ一つが本物の太陽だったのです。弓と名手として名高かった后 羿が贋の太陽を射落とす役目をおおせつかりました。そして宝の弓と神の矢をで一気に九つの太陽を射落と、その功績で河川の神様「河伯」の美しい娘、嫦娥と結婚をしました。 永遠の命を持たない「生き物」である后羿は、不老長寿を望むようになりました。西王母はこの願いを聞き入れ、不老長寿の薬をあたえ、断食をしたあとその薬を飲むように后 羿にいいました。そして后羿は誰にも知られないように家の梁に薬を隠し、穏便に事を運んでおりました。 しかし后羿はその不老長寿の薬についてを妻の嫦娥に話しました。嫦娥は不老長寿となった夫に一人取り残されることを恐れ、夫の隙を狙って薬を飲んでしまったのです。 薬を飲むと、彼女の体は軽くなり、空に浮かびました。そして后羿が気がついたときには、嫦娥は后羿の弓を持っても届かない遠いところ、月に向かって飛んでいるところだったのです。月についた嫦娥は不老不死となったものの、孤独にすごしているということです。
付録:嫦娥のお話 |
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2000/09/06
嫦娥の絵は、中国の絵本から