ミトンとYoko＆Ianの大騒動1999年11月〜12月
１１月２１日
ママから聞い猫ちゃんのお散歩のはなしにいたく感動した猫娘、自分も試みんと、紐を出してきて、首輪につけ、弟を従えて外に出かける。（犬のお散歩ではないので、抱っこして出かけた）。
しばしの時間を置いて、意気揚揚とご帰還になった猫娘。
「どこかのおじさんが『でかい猫だなぁ』だって」とプンプン。意気揚揚ではなく、鼻息が荒いだけだった。そのあと、一家で食事をしていたら、ばたんと玄関のしまる音とともに「にゃ〜〜」というミトンの声が！
「えっつ？」と顔を見合わせる猫娘とぽんず。
「車から降りたとき、猫が横切って、それがミトンに似ているなぁって思ったんだよ」とは猫娘のダディーのお言葉。
「そういえば、鈴の音が遠かったものねぇ」とはノウテンキなぽんずの言葉。
「ところで誰がドアを開けたんだろう？」こうして、猫娘とミトンの格闘？は始まったのであった。
１１月２２日
前日のお散歩に気をよくした猫娘。またまたミトンを抱っこして出かけた猫娘。
しばらくして「Mommy〜〜〜〜」という悲しげな声。
顔を出してみると、目を真っ赤にした猫娘が玄関に。
「ミトンが……」ミトンは猫娘の腕から逃亡したのでした。うちの猫はオジサンの言葉じゃないけど「でかい猫」。猫娘の手におえるわけがありません。帰ってくるのを待つしか方法は無し。
猫娘を慰め何気なく外を見ると、ぬわぁ〜〜〜んとミトンが家の中を覗いているではありませんか？
窓を開けてやると、そ知らぬ顔で家に入ってくるミトン。
そのミトンを抱きしめて何かを言い聞かせている猫娘。逃亡したとはいえ、遠くに行く根性もないミトンでありました。
１１月２３日
二度あることは三度あるという言葉のとおり（？）、今日も逃げてくれましたミトン君。
猫娘は実はミトンどころではありませんでした。実は、今朝、弟が風邪をひいて休むので、先生にと渡された弟の宿題などなどの入った袋を、スクールバスに乗る時に起き忘れてしまったのです。その袋を探して、他の学校の友達を訪ね歩いたりして玄関のドアを開け閉めしているうちにまたまたミトンが脱走。
「そのうち帰ってくるわ」と猫娘がのたまった。「！！！！」絶句のぽんず。その後、弟の宿題の入った袋は無事見つかったのに、彼女の顔は不安そう。
そう、ミトンは出ていったきり帰ってこない！！
それでも平常心を装う猫娘。……なんとなくかわいそう。頼まれたお使いに出かけたが、猫娘はなかなか帰ってこない。帰ってきて曰く
「ミトンを見つけたんで追いかけたんだけど……」
追いつくわけないじゃない！！と内心思いながら、慰めるぽんず。
「窓を開けておいたら、入ってくるかも……」と窓を少し開けておいた。
今の時期だからまだよいものの、これから先同じ事が続いたらどうなるのであろうか。
北京の冬は寒いのよぉ……。そうかぁ寒さいからミトンも出ていかないか。うん、うん。忘れたように二階で遊んでいると「にゃ〜〜ん」という声とともに、姿をあらわしたミトン。
慌てて階下に降りて窓を閉める猫娘。はてさて、この先、本当にどうなるのだろうか？
すでに近所では、猫娘とミトンのおっかけっこが有名になっている様子。
１１月２６日
ミトンが玄関に出てきても、余裕の表情の猫娘。いったいどうしたのだろうか？
「大丈夫、寒いからミトン外に出ていかないよ！」
昨日今日とやけに冷えこみ、昨日は雪が舞っていた。
北京も本格的な冬到来。春まで猫娘とミトンの騒動はお預けになるのだろうか？
１１月２８日
朝、外を二人で歩いていると、猫娘が凍りついた。
「マミィ〜」
どうしたのかと思えば、クロのごみ袋を、このアパートに住んでいるクロの野良猫と間違えたらしい。その黒猫とは、かつてこのアパートに住んでいたフランス人が飼っていた猫とかで、そのフランス人が帰国、友達に譲ったものの、半野良猫と化している猫のこと。ここ数日の寒さで、猫娘はその黒猫のことを大変に気にしていた。
「なんだぁ。ごみ袋だったの」。やっと気がついた猫娘。
ごみ袋と猫間違う？？？そういえば、最近、ミトンと猫娘は一緒のベッドで寝ているようだ。
ミトンは夜中何をやっているのかはわからないが、朝、猫娘の部屋が、荒れ果てている。
猫娘が寝ていることをいいことに、やりたい放題をやっているミトンの姿が目に浮かぶ。
１１月２８日 その２
「Mom、Dad!!」
またまた、お使いから帰ってきた猫娘の声が響く。ドアを開けたすきにミトンに逃げられたらしい。外は暗いし、最近の最低気温は-５度ぐらいと冷え込みも厳しい。何度か、外を見まわり、いつもの窓を開けておくがミトンが帰ってくる気配はない。
ま、見に行っても、暗闇にまぎれるような色なので、わかるわけないのですが。あまりの寒さにぽんずは、窓を閉めることを提案。しかし、みんなは納得していない。
「他の戸を閉めれば、１ヶ所ぐらい窓を開けておいたって……」と言う意見も。
猫娘の目は、涙がいっぱい、そして真っ赤。
そんなこといっても、猫娘の弟は風邪をひいているし、私だって昨晩からの睡眠不足でいつ風邪をひいてもおかしくない状態。
家の中は険悪な状態。キッチンの後片付けをして、何気なく外を見見ると、なんとミトンが向こうから歩いてくる。
慌てて窓を開けると、何事もなく家の中に入ってきて、なんとまっすぐにトイレに直行。
「えっ？トイレに行きたくなって家に戻ってきたの？？？」
このことを猫娘に教えてよいものか、しばし迷ったぽんずでした。
１１月３０日
最近の様子
１．ミトンは、猫娘がお使いに出かけるのを察知、猫娘が帰ってきてドアを開けるのを玄関で待っている。
対策 猫娘はベルを鳴らし、自分が帰ってきたことを知らせ、ミトンを抱いてもらい、家に入ってくるようになった。
２．ミトンは、お手伝いさんがごみを捨てる隙を狙って外に出ようと、彼女の動向を観察している。
……でも、お手伝いさんは猫娘ほど甘くはない。ミトンも対策を練っている様子。
１２月１日
なんと日頃、めちゃくちゃ元気な猫娘が、朝ご飯も食べず、学校に行く準備をしている間に吐いた。当然学校はお休み。
学校に行けないと泣いている猫娘のベッドの下を心配そうにうろうろするミトン。
そのうち、猫娘が気を取り直すと、ミトンも落ち着いた様子。二人で寄り添うようにベッドにいる姿がかわいい。
今日明日は、ミトンと猫娘のバトルもお休みになりそう。
１２月２日
猫娘が復活！
バトルの再開が楽しみです。（楽しみなのは私だけ？？）
猫娘が具合を悪くしていた間、おとなしかったミトンも、猫娘が学校に行ったとみるやウオーミングアップをはじめた様子。猫娘が帰ってくるのが楽しみな、母親でした。
１２月３日
猫娘が、学校から友達の家に直行した今日。なんと、猫娘の母である「ぽんず」がミトンに逃げられてしまった。^_^;
猫娘には内緒だよ！！
でもねぇ、私が家に入ったら、窓のところで「にゃ〜にゃ〜」と鳴いていたんです。
もうちょっと根性を出して家を飛び出せ！！と思ってしまったぽんずでした。猫娘が元気になって、とたんにミトンも元気になりました。
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そう、友達から問い合わせがあったのですが、ぽんず家が住んでいるのは一戸建てです。でも残念ながら北京伝統の四合院ではありません。ただの外国人向け住居。
ぽんずの本心としては四合院に住みたいんだけどなぁ……。紹介してもらったのだけど、猫娘達が学校に通えなくなるのであきらめました。
外国人は、相変わらず、「租界」のような、そんな一画に住んでいることが多い北京でした。
１２月２４日
冬休みが始まったので、猫娘とその弟を連れて、日本に帰ってきました。１９日から今日まで留守にしたのでさすがのミトンも寂しかった様子。足元から離れません。かわいいもんです。
猫娘と猫娘の弟は１月８日まで日本にいます。それまでミトンと猫娘の大騒動はおあずけ。
みなさん、それまで次の騒動を待っていてくださいね。