マドリガル・ディナー その2

 

DINNER
   王家の人たちが入場し、「乾杯の歌」が歌われようやくよく時が供される。それまでに子供たちはおなかもすいて、飽きてしまい、テーブルに飾ってあった果物をつまんでいた。(それはお愛嬌)

 中世の衣装を着た生徒たちが扮する召使たちが、飲み物、食べ物を要領よく出してくる。

 「フォークはないの?」という問いに「フォーク?なんですか?何に使うんですか?」と中世の人になりきって答えていた。この時代は、ナイフはあるが手で食べていた。その代わり、花の浮かべてあるフィンガーボールがテーブルにいくつか置いてあった。また料理は大皿盛りで、それぞれに取り分ける。

王家の人たちがテーブルにつき、ようやく開幕

 

SHOW
   食事中は、お抱えの楽士たちの演奏がある。もちろん、出演者の王家の人たちも食事をしながら……である。

 写真は、お抱えのリコーダー・アンサンブル。このパフォーマンス、実は高等部のものなのだが、リコーダーの演奏は小学部の児童たちがうまいということがあって(授業でやっていますからね)、小学部のリコーダークラブからの選抜チームが参加。ソプラノ、アルト、テナー、バスの4種類のリコーダーをつかって中学部、高等部顔負けの演奏を聞かせてくれた。


右端、バスリコーダーを吹いているのはYOKO。
こうやってみると、小学部の児童はやっぱり小さいですね。
    お抱えの劇団(?)による寸劇「コメディー・シンデレラ」。中国語を交え、笑いを取る。実は、ガラスの靴は、魔法使いのおばあさんのものだった。というエンディング。

向かって右に見える青(本当は緑なんだけど)と赤の衣装は、王様お抱えのフール(道化師)。最初から最後まで笑いを取ったり、劇の語りをやったりと大活躍だった。

 

THE ENDING
   2時間に渡るショーはあっという間にエンディング。王家のメンバーによる、コーラスが披露される。そして最後に出演者全員によるコーラスで幕を閉じ、出演者は退場する。

 音楽の先生、そしてパフォーマンスの先生数人と、生徒児童によるショーはとてもすばらしかった。

 今回は、中国人のお友達、雪ちゃんと一緒に行ったのだけれど、英語があまりできない(彼女の専門は日本語)彼女にも楽しんでもらえたと思っている。

 

<<その1<< ぽんず 在 北京  

 

このページの素材は
Kaleidoscope
http://www.media.ne.jp/web/kaleido/index.html
からいただきました。

おまけ
   がんばったYoko。(背の低いほうがYokoです。となりはフリーシャ。同じく5年生)

 楽屋裏では、食事もわずかで、初日が終わったあと、次の日には、スナックと飲み物を持ち寄ることをみんなで決めたそうです。家に帰ってから、バナナ、オレンジ、インスタントラーメンを食べてもまだ足りなそうでした。

 日本では、小学生というとソプラノリコーダーですが、Yokoたちの音楽の先生は、上達が早く、そして興味を持っている子供にはどんどん経験をさせてくれます。おかげで、4年生で始めたリコーダー、5年生ではアルトリコーダーを吹くようになり、しばらくして参加したリコーダークラブでは、バスリコーダーを担当するようになりました。(Yokoはブラスバンドでも、バスクラリネットを担当しています)

 リコーダークラブは、課外活動というよりも、休み時間を使って練習しているクラブです。各クラスから数人が選ばれて参加しているようですが、女の子が多く、男の子は少ないとのこと。「男の子はまじめに練習しないからね」とYokoがいっていました。今回の出演者は、そのクラブから選抜された10人ですが、全員が女の子。そしてブラスバンドに参加している子供たちがほとんどです。このパフォーマンスが終わると、それぞれが別の楽器を手に、4月に行われるスプリングフェスティバルの練習に入ります。

 

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