北京の三面記事 1〜3月/2000年


3月18日(土) 北京晩報

北京と杭州を水路で結ぶ「京杭大運河」では、水位の低下が原因で1週間も船が運行できないと言う状態が続いた。

報道によると、1000艘をこす船が徐州市付近の降雨量不足により水位が3mにまで低下した。船を運行するには4mの水位が必要だと言う。徐州市当局は他から水を工面するための工事を行っており、すでに運河への放水が始まっており、3.7mほどに水位は上昇していると言う


3月18日(土) 北京晩報

北京郊外老山でふるい陵墓が見つかった。これは前漢の王のものと思われる。

この陵墓は、幸運にも墓泥棒の被害に遭っておらず、発掘の成果の発表が楽しみだ。

この墓の主は、以下の四人の中の誰かと現在のところ予測されている。

  1.燕敬王 劉澤 (在位期間 B.C.179-B.C.178) 封地:燕郡

  2.燕康王 劉嘉 (在位期間 B.C.177-B.C.152) 封地:燕郡

  3.広陽穆王 劉舜 (在位期間 B.C.44-B.C.24) 封地:広陽郡

  4.広陽思王 劉[王黄] (在位期間 B.C.23-B.C.3) 封地:広陽郡

現在、考古学関係者が、発掘にとりかかっており、20日後には詳細が明らかになる予定。

歴史ずきのぽんずには、やはりこう言うニュースが特に目に付く(^.^)


3月6日(月) 北京晩報

鎮江市内の銀行で、10000日本円を預け入れた女性が10000アメリカドルを引出し、行方をくらますという事件があった。

この女性は、年齢35歳ぐらい、提示された身分証明書によると、黒龍江省の出身、王と名乗っていた。その日、この女性は日本円で10000円を某銀行に預け入れたが、銀行員が誤って米ドルと日本円を記入した事に気づき、同市内の他の支店にて払い戻しを受けた後、行方不明となっている。


3月5日(日) 北京晩報

新華社の報道によると、四環路の工事が進んでいるが、清朝の離宮「円明園」の500件に及ぶ文物が発掘された。

これらは、八カ国連合軍による円明園略奪放火(1901年)後、清朝の大臣などが文物を盗み、自らの邸宅に埋めていたものと思われる。

これらの発掘された文物は、円明園に戻されることになっている。


3月2日(木) 北京晩報

ハルピンからの入ってきたニュース

交通事故で植物人間になってしまった34歳の男性が260日ぶりに意識を取り戻していた事がわかった。この男性は昨年3月4日に交通事故に遭い意識不明に陥った。大慶市第一病院に入院していたが、ハルピンの神経専門医院脳病科の医師、董暁氏の指導による一ヶ月に渡る治療により、11月28日妻の名前を呼ぶにいたった。その後の経過はよく、自力で動く事ができるようになり、最近では食事も自分でとっていると言う。

この男性患者は、董暁医師が意識を回復させた3番目の植物人間患者で、意識不明の時間がもっとも長い患者だということだ。


2月4日(金) 北京晨報

[新聞のお休み]

春節のため明日から7日まで新聞はお休みです。正月初四日、2月8日から再開します。
よいお年をお迎え下さい。

……なんと新聞も三が日お休み!さすが中国!


2月3日(土) 北京晩報

[何かが足りない……]

故郷で春節を過すためたくさんの地方出身者が帰省。北京は何かが足りない

1. 小売店が集まっている商業ビル。ほとんどのお店が店じまい。

2. 水の配達がなく、水道水を沸かして飲むしかない。
  (北京の水は硬水で飲めないため、大きなタンクに入った飲料水を多くの人が購入している)

3. 料理屋が休業。店員が田舎に帰ってしまい、営業できなくなってしまった。

4. 朝食の軽食やが休業。大のお得意さんは地方出身の労働者。お得意さんがいなくなって客がいない。

5. 廃品回収の人もなし 地方出身の人の多くが、このような仕事についている。

6. 練炭の配達も、店長自ら…… 配達する雇員が田舎に帰って、北京出身の社長自ら配達する店も

北京はこういった地方出身者によって支えられているんですね。


2月3日(木) 北京晩報

[イトーヨーカ堂が福袋を販売]

新年を祝って、イトーヨーカ堂が「福袋」を販売する。値段は200元から。……以下、福袋の説明省略……

……ぽんず:福袋は日本の初売り風景には欠かせないものですが、
イトーヨーカ堂が中国にも取り入れました。
さて、来年は行われるか否か。興味あります。
二日にヨーカ堂に行ったところ、
「福袋」と書かれた真っ赤な紙袋を抱えた人を発見しました。


1月26日(水) 北京晨報

[新春の佳節に爆竹で怪我人を出さないように]

昨年1月から10月の間に、爆竹で亡くなった人は378人にのぼった。爆竹がもっとも盛んに鳴らされる時期を前に、公安部、農業部など関係6省庁は全国の爆竹生産、販売を行っている企業の一斉点検を行った。

調査によると、爆竹に関わる事故の多くは非合法に生産されたもので、農村の密造はあとを絶たない。

6省庁は地方の公安、地方企業などに協力を呼びかけ、安全性に不安のある爆竹の生産及び販売業者を整理する事を決定した。

農村の非合法な爆竹製作所で爆竹を作る事は禁止されており、非合法に生産された爆竹を購入する事も禁止されている。


1月22日(土) 北京晩報

[牛乳配達の人が春節に帰省、牛乳の配達が不可能に]

三元牛乳会社では、配達人の多くが春節に帰省するため、2月3日から11日にかけて牛乳の配達をストップすると10万個をこえる利用者に通知を出した。

三元牛乳会社によると、同社の500人の配達人の80%が地方出身者で、地方出身者の多くが春節には帰省を希望している。もし、会社が休暇を与えない場合、多くの人がかってに職場を離れ帰省すると思われる。そうなればそうとうな未配達が起きてしまう。配達されたり、配達されなかったりという事が起きる事を防ぐために会社は一斉の休暇を決定した。

しかし、影響の大きい事に考慮した同社は、希望者に2月3日前にロングライフ牛乳を届ける事を決定した。それ以外の利用者には返金または利用期間の延長に応えるという。


1月22日(土) 北京晨報

[『春運』……春節の特別ダイヤ第一日 列車利用客は16万人]

昨日から春節特別ダイヤの運行が始まり、北京鉄道は一日で16万人の利用客があった。この数字は例年の同時期に比べてもとても多いものとなっている。この期間、北京の長距離バス、鉄道および航空路線では2200万人の利用が見こまれており、忙しい40日間となる。

昨日の北京、北京西両駅の利用客は昨年より1万人多く、駅の入り口では入場者の列が道路上まで続くといった光景が見られた。

ちなみにこの期間の列車利用客は629万人と見こまれており、ピークの日には22万人の人が利用するものと予想されている。

長中距離バスは現在の利用は普段通り。春節前の数日間に利用客が集中する見こみ。関係部門は500代の臨時用のバスを備え、混雑に応えることにている。

航空路線は、チケットの割引もなく割高感があり680万人、昨年比3%にとどまる見こみ。首都飛行場では950の増便を予定している。


1月17日(月) 北京晩報

[-14.9℃ 10年来の寒さ]

昨日(16日)の早朝、北京市はこの冬一番の寒さである‐14.9℃を記録した。市の東南地区では樹氷も見られた。気象の関係部門によれば、明日には新たな寒気団が訪れ、あわせて強風にも見まわれ、しばらくは低い気温が続くと見こまれている。しばらく暖冬が続いただけに、この寒さは厳しいものに感じられそうだ。

玉淵潭の野鴨が避寒

玉淵潭公園の池には発電所の冷却水が流れ込み、もともと氷がはらなかったが、水利工事の影響でこの冬は例年より水温が下がり玉淵潭の池にも氷がはった。昨日の寒さで、野鴨は八一湖の氷のはっていない水面に避寒している事が確認された。


1月17日(月) 北京晩報

[乙武洋匡、中国の読者と対面]

先天性四肢不全の身体障害者の日本青年・乙武洋匡さんは、昨年自叙伝である「五体不満足」を420万部が売れ名声を博している。

この本は英語、韓国語などに翻訳され世界各地で出版されているが、中国では山東文芸出版社が翻訳出版した。初版の二万冊は完売した。

山東文芸出版社の招待で乙武洋匡さんは中国を訪れ、1月19日午前9時、北京図書大厦で中国の読者と対面する。

……1月19日(水) 北京晩報では、写真入りで、
乙武さんの来燕の様子を記事にしていました。


1月13日(木) 人民日報

[北京で人工増雪]

北方地区では10日晩から12日昼にかけて降雪があった。

この冬4度目の雪となった北京では5センチの積雪があった。瑞雪(ずいせつ=めでたいしるしとされる雪)の到来が祝われたが、この雪の中には人工的に増やされた雪が含まれていた。

冬に入って、北京地区では水不足が続いていたが、北京市気象局人工影響天気弁公室では10日夜の気象条件がきわめて雨が降りやすい条件になったことを受けて11日朝5時、昌平、懐柔、門頭溝、房山、大興の五個所で気球を上げ70余りのヨウ化銀弾を放出した。風下の地区では他の地区に比べて比較的多くの降雪となった。しかし気象専門家は今回の人工増雪について、効果の確証が得られたわけではないとし、メディアに対し大げさな報道は控えるよう呼びかけている。 (ぽ>>あちらこちらで報道されたけど)

今回使われたヨウ化銀は、氷点下の湿気の多い条件の下で水分の凝結を促す働きがあるが、今回の使用範囲は狭いため効果も限られているという。ただ様々な要因が重なり合うので、今回の人工増雪の効果についての詳細は判明していない。


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