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山海経
精衛填海
(なぜ精衛は海を埋めるのか)


發鳩の山はツゲの木におおわれている。そして鳥たちもたくさんいる。その鳥は、からすのような姿で、頭には模様があり、嘴は白く、赤い足をしている。精衛という名前がついている。鳴き声は自分の名前を呼んでいるように聞こえるという。

こんな話しが伝わっている。炎帝に女娃という名の幼い娘がいた。東海に遊びに行ったが、溺れて帰らぬ人となってしまった。そして彼女は精衛になったという。西山の木の枝や小石をついばんでは東海に埋めているのは、東海が埋まってしまえ……という女娃の思いなのだ。


2000/11/22

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