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☆観光7日間、お勧めコース個人旅行編
北平へ


1935年出版の「北平旅行指南」という観光ガイドブックから、上海から北平へ、1週間の観光旅行のお勧めコースをご紹介します。(かなり脚色しています....)

まずは北平に向かいましょう。(当時は北京は北平といいました)
とりあえず日本から、気軽に船で出かけることができた上海を出発地といたします。
(あのころは下駄履きででかけられたんだよ... とは知り合いのおじいちゃまのお言葉)

上海からは「平滬」特急を利用します。
「平滬」とは、「北平-上海」の略です。今では「京滬」になります。
「滬」は上海の別称で、簡体字だと滬は「沪」です。

午後4時発の302便で北平に向かいます。この列車が北平につくのは3日目の午前10時24分です。車中二泊ですから、食べ物は多めに持っていきましょう。ちなみに車中でも食事はOK。卵チャーハン+スープで洋銀0.6元、洋食なら一食1.5元ほどです。(どんな貨幣価値だったのかは、とりあえず後日)
季節を問わずお茶は必要です。喉を潤すばかりではなく、顔をぬぐったり口をすすいだりするのにも使えます。駅に停車したときに購入してください。

ながい旅が終わって.... いよいよ、北平到着です。終点は正陽門駅です。

列車を降りると、番号が入った服を着た旅館の客引きが出迎えてくれますので、案内してくれる人力車で旅館へ。(ややこしいことは、省略(^^ゞ)

旅館に入って、昼食をとって、一休み.... 午後は自由時間です。知り合いがいるのであれば会いにでかけるもよし、知り合いがいないのであれば風呂屋に出かけるもよし、青雲閣にでかけるのもよし。そして夜には陝西巷恩成居や韓家潭などで一献傾けるもなおよし。

明日からはいよいよ、北京観光です。

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2013/02/11

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