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冰嬉図


『冰嬉図』は縦35cm、横578.8cmの巻物で金昆、程志道、福隆安らが共同で描いたものです。上はその巻物のメインの部分です。

絵の全体像は、紫禁城の門に始まり、太液池(今で言う中南海、北海)の外までパノラマ風に描かれています。メインの部分は、パフォーマンス中の兵士たちとそれを見ている皇帝以下王侯大臣らですが、紹介していない部分では、待機中の兵士らも描かれています。

毎冬1,000人の兵士が選ばれ、冬至から三九(冬至から3x9=27日ということで、大寒あたり)の間に、太液池で、皇帝以下王侯大臣がこの発表会?氷上閲兵式?をご覧になりました。

兵士たちは八旗の旗を背負い整然と滑ったり(行進?)、アクロバティックなすべりを見せたりしました。

皇帝以下王侯大臣を描いた部分(濃紺の一団)の最前列中央には、皇帝用のそりが見えますが、そりに乗っている皇帝は乾隆帝です。

巻物全部をご覧になりたい方は、ぜひ、故宮博物院のサイトの『金昆等冰嬉図巻』でどうぞ。巻物の縮小図をクリックすると、別画面が現れ、そこで巻物の全体像から細部まで楽しむことができます。

大きな画像を見たい方は画像をクリックしてください。 

画像は、故宮博物院のサイトから
フリーダウンロードできるカレンダー壁紙です。


2013/01/10

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