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明の皇帝の名前


 名前の最初の文字が同じというのは中国のよくある習慣なのですが、(清朝も雍正帝の名前あたりから、そうなっていますね) 明は、それ以外に下の文字の偏に 規則があるのご存知でしたか?

 朱元璋の後、以下のようになっています。

2代、木 (一文字) 永楽帝は棣、建文帝のお父さんは標。
3代、高+火 洪煕帝は高炆
4代、瞻+土 宣徳帝:瞻基
5代、祁+金 英帝:祁鎮、景帝:祁鈺
6代、見+水 成化帝:見深
7代、祐+木   弘治帝:祐樘
8代、厚+火 正徳帝:厚照  嘉靖帝:厚熜
9代、載+土 隆慶帝:載垕
10代、翊+金 万暦帝:翊鈞
11代、常+水  泰昌帝:常洛
12代、由+木 天啓帝:由校、崇禎帝:由検

 と、ご覧の通り二文字目は、五行を偏とする文字になっています。そして、順番に木、火、土、金、水、木、火、金……と永遠に続くようになっているのです。だから、兄弟従兄弟、同じような名前が多いんですよね。
ちなみにこれは高校時代の世界史の(O先生)が、教えてくださったものです。先生、お元気かな???

 ちなみに、清朝は、康熙帝の子供の代から
胤、弘、永(顒)、旻、奕、載、溥、皇帝としては溥で終わっていますが、 その次の代の毓がついている名前の人、まだ生きています 。

 

漢字解説

洪煕帝英帝弘治帝:祐嘉靖帝:厚隆慶帝:載 です。

皇帝名前文字は:胤、弘、永、旻、奕、載、溥 です

中国語の漢字が読めるようにUFT-8でサイトを編集していますが、ご参考までに...


1999年2月23日

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