連中三元
中国の科挙という、官吏登用試験なるものは、かなり過酷な試験でした。試験も、三日二晩晩缶詰状態で受けます。詳しいことは別の機会に...ということにしましょう。 さて、その科挙の試験ですが、簡単に言うと、郷試、会試、殿試に分かれています。郷試:地方試験 会試:全国試験 殿試:皇帝による最終試験 といったところでしょうか。この試験のそれぞれの首席合格者を解元、会元、状元、あわせて三元といいます。そして三元をとることを「連中三元」「三元及第」とい います。なんといっても、男の子が生まれたら、将来は「連中三元」とはいかずとも、なんとか科挙には合格して欲しいもの... それはさておき、長い歴史の中には、
連中三元を果たした人が、なんと13人もいたそうです。唐代から清代まで、計596人の状元がいるそうですが、その中の13人だけが連中三元だとのこと。(12人、14人の説あり) |
2008年1月22日
おまけ 歴代の連中三元 唐代:崔元翰、武翊黃、張又新、白敏中 宋代:陳堯叟、孫何、王曽、王岩叟、楊窒、馮京、彭汝礪 遼代:王棠 金代:孟宗獻 元代:王宗哲 明代:許観、商駱 清代:銭棨、陳継昌 ちなみに清に戴衢亨という名前もあったのですが、戴衢亨は最年少状元ということですが、連中三元ではないようです。 資料によっては、唐代が二人になっていたり、遼代が加わっていなかったり... どの資料がなんなのか、よくわかりませんでした... (ーー;) |