>>燕京雑考 目次>>文人の描いた北京>>

芥川龍之介 『雑信一束』より
十四 前門


僕--おや、飛行機が飛んでいる。存外君はハイカラだね?
北京--どう致しまして。ちょっとこの前門(チェンメン)をご覧ください。

 

大正十年(1921年)


この文章がかかれたころには、前門のあたりでも飛んでいる飛行機が見られたのでしょうね。


芥川龍之介 (1892-1927:)
この文章は、龍之介が大阪毎日新聞社の依頼により大正十年(1921年・中華民国十年)3月下旬から七月上旬まで中国を旅したときの絵葉書に記した訪問地の感想をまとめたもの。

テキストは:
「上海游記・江南游記」
講談社文芸文庫


2012/05/21

<<文人の描いた北京<<燕京雑考 目次<<