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文人の描いた旧都・北京 汪曾琪 『私の家』より
掃晴娘 


雨は相変わらず降り続いている。
従姉は紙を切ってつくった人形を壁に貼り付けた。人形は片手に箕を、もう片手には箒を持っている。
風が吹くと、揺ら揺らと揺れる。
これが掃晴娘だ。
ほんとうに不思議なことに、掃晴娘は一日空を掃き
二日目には少しだったが晴れになった。

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中国版てるてる坊主の掃晴娘について調べていたときに出会った文章です。


汪曾琪 (1920-1997): 最後の士大夫といわれた文人。

 


2012/06/15

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