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八 仙


八仙とは中国の八人の仙人のことです。おめでたい絵の図案によく使われていますし、物語や戯曲などにもしばしば出てきます。ちょっと見た感じ日本人にとっては七福神のような気がします。でもよく数えてみると8人。ちょっと違います。さて、その8人の仙人、どういったメンバーなのでしょうか。
写真は八仙の泥人形
八仙の名前 乗っている動物 手にしているアイテム
簡単な紹介
李鉄拐 鉄の杖、瓢箪
本名は李玄。太上老君(老子)から仙術を授かったという。彼が太上老君に会うために天宮に赴いた時に弟子がその肉体を誤って焼いてしまい、仕方なく乞食の遺体にもぐりこんで行き返ったという。その乞食は足が不自由だったが、李鉄拐はその後をその姿ですごしたという。乞食が持っていた竹の杖を仙術で鉄の杖に変えそれを持っている。
漢鐘離 獅子 魂を甦らせる扇
本名は鐘離権。道教の一派全真教では「正陽祖師」として尊ばれている。李鉄拐から仙術を学んだ。点金の術を使い石を金に変え貧しい人々を救ったという。死者の魂をよみがえらせる扇を持っている。
張果老 白いロバ 魚鼓という楽器
白いひげが特徴
伝説によれば、久しく中条山に、唐の武則天のころには数百歳であったという。武則天が彼を宮中に招こうとしたが、死んだふりをして断った。いつも白いロバに後向きにまたがり、一日に数万里を旅し、休むときにはロバを小さく折りたたんで、小箱にしまっておいた。
何仙姑 蓮の花
ただ一人の女性。唐の人で、広州の雲母渓に住んでいた。14,5歳のときに雲母の粉末を食べ仙人になった。空中を飛ぶように歩き、毎日山中深く入って柔らかい筍を探し病気の母に食べさせたので、人々の尊敬を受けたという。
藍采和 鹿 宝蘭の花籠
男の子の姿をしている。
破れた青い長衣をまとい、片足ははだし、大きな拍板を持ち、物乞いをしていたという。酒に酔えば歌い、天下を巡り歩いた。ある日空から音楽が聞こえてきて、天にのぼったという。
呂洞賓 魔法の剣
唐代の人。放浪の途中漢鐘離に出会い、丹薬の製法を教わり、後に終南山に篭って仙術をおさめた。10の誘惑に打ち勝って魔法の剣を授かりそれを背負っている。理髪屋の職業神。
韓湘子
唐代の文学者、韓愈の甥とされている。韓愈が潮州に左遷される旅の途中、大雪にあい、そこに韓湘子が現れ藍関の駅舎に泊まった。別れ際に韓愈の将来を予言したが、それがすべてあたったという。
曹国舅 雲陽板
宋の曹太后の弟。下の弟が権勢を借りて悪事を働くのを見て、災いが自分に及ぶのを恐れ、私財を散じて貧民を救い、自分は山に入って修道したという。雲陽板というカスタネットに似た楽器を持っている。
これらの八人の仙人が固まったのは元の時代とも言われています。各時代により、いろいろな八仙がいたことがいろいろな本の記述からもわかりますが、現在一般に八仙というと、上記の八人の仙人のことです。

参考:
八仙を模した吉祥デザインがあります。これは八仙が手にしているアイテムをデザインして、八仙を意味しています。這については →「暗八仙」をご覧ください。 

 


2001/03/03

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