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破五(正月初五)


日本でも三が日があり、お正月で、4日から日常がもどってきますが、ちょうどそういう日が中国の「破五」です。

昔は初一つまり元日から初五・五日まで、炊事をしない、掃除をしない、針を持たない、女性は出歩かない... などさまざまな禁忌がありましたが、それもこの日まで、この日でお正月関連の禁忌から開放されることから「破五」といわれるようになったようです。

この日は、大晦日同様餃子を「破五」を祝して食べます。私の勝手な判断ですが...この日から火が使えるということをあらわしていたのではないでしょうか。またこのとき食べる餃子を破って、「破五」のしるしとする習慣もあるそうです。

この日は年越し同様、真夜中0時から爆竹を鳴らしますが、これは「破五」のイベントではなく、財神のお誕生日を祝うものです。爆竹を鳴らして財神をお迎えして、お正月休みだった商店もこの日からぼちぼち商いを始めます。今では日本同様元日から開いているお店もありますが、昔は五日からぼちぼち店開きというのが習慣でした。

「破五」が過ぎると、お正月ムードも一段落。五日になると、ほっと一息です。


2011/02/06

 

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