数九(シュゥジュゥ)
数九とは、簡単に言うと、九数えるということです。冬至から九九八十一日間のことをいいます。
最初の九日を「一九(イージュゥ)」、次の九日を「二九(アルジュゥ)」というように呼び、最後の九日を「九九(ジュゥジュゥ)」といいます。そしてこの81日間が過ぎることを「出九(チュゥジュゥ)」といいます。 この期間を歌った数え歌があり、その歌を歌って、春を待ち焦がれていたことがよくわかります。
この種の唄ですが、ここには二つ上げましたが、違った歌詞のものがいくつもあるようです。 さて、この季節の習慣ですが、冬至の午前中には「ワンタン」を食べるのだそうです。ワンタンは天地が混沌としている状態の象徴だそうで、天地が分かれたのが冬至だという言い伝えによるといわれています。 また、夜には鍋物を食べるのだそうです。一九、二九……八九、九九の初日と81日目には鍋物を食べる習慣があって、毎回違った鍋をつついていたようです。ただ、一九と81日目は決まりがあり、一九である冬至は羊のしゃぶしゃぶ、そして81日目は一品鍋を食べることになっていたそうです。 またこの期間、「消寒図」を描くという習慣がありますが、こちらは別途紹介していますので、そちらをご覧ください。 冬至から九九八十一日が過ぎると啓蟄が過ぎたころで、間もなく春分です。 参考:消寒図 |
1999/12/03
改稿2011/01/19