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宮中の中秋節
中秋のその日、後宮の御花園には屏風が東向きに立てられ、 その両脇に鶏冠花、枝豆、サトイモ、落花生、ダイコン、レンコンなどが供えられました。 屏風の前にはテーブルが置かれ、そこには、大きな月餅を中心にお菓子や果物が供せられたといいます。 屏風は兔児爺が描かれた物だったのではと思います。
この夜はご馳走に舌鼓をうったそうですが、季節物のカニが供せられました。 今でも、この時期にはカニがかなり売りに出されます。
この他、中秋節をテーマにした出し物が演じられたそうです。
絵は、はっきり見えないので、申し訳ないのですが 「雍正十二月行楽図」より「八月賞月」です。
2011/09/11
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