国連デー @ ISB

 2000年10月24日(火曜日)


98年の写真ですが(^^ゞ

 

United Nations Dayとは?
   United Nations Day(約してUNデー)とは、1945年10月24日に国際連合ができたその記念日です。

 北京国際学校(ISB)では毎年この日をお祝いして、学校で模擬国連会議などを開き、学校の中は「インターナショナル」な雰囲気に包まれます。

 ISBには50ヶ国近い国の生徒・児童が在籍しており、普段もさながら国際機関の中のような雰囲気。しかし、この日は自分たちの民族衣装を身につけて登校、パレードや、演奏会や、そして高等部の生徒たちは模擬国連会議を開き、国連について学ぶのです。


 
 
先生と一緒に
 ラウ先生はカナダの国旗をデザインした帽子とタスキがとってもキュート。
 ハンキンス先生は星条旗のTシャツと、赤のブルゾンが似合っていました

仲良しのサウジの家族と一緒に

 

パレード
   子供たちはこの日、それぞれの民族衣装や、その民族のシンボル、国旗などを手に登校します。理事長先生はアメリカ人で、この日は星条旗デザインの燕尾服とシルクハットでおしゃれをしています。カナダ人の校長先生は赤い楓のデザインのネクタイ、パキスタン人の先生はパンジャビスーツ。インドの先生はサリー。と先生方もそれぞれの民族衣装や工夫を凝らしたスタイルでの参加です。

 スクールバスがすべて集まり、一段落した頃に、校庭に子供たちは国のアルファベット順に並びます。そして先生のアナウンスの順に50カ国のパレードが始まります。

 Aからはじまり、まず多いのはカナダ、中国。そうそう、中国人の生徒は国籍のある国で行進したり、台湾だったり、中国だったり、香港だったりさまざまです。そして日本は10名ちょっとの小さな団体ですが、浴衣や着物や羽織はかま、まつり半纏、柔道着などさまざまです。

 たった一人の行進の国もあります。お父さんお母さんも参加、にぎやかにパレードをしている国もあります。そしてどこの国よりにぎやかなのがやはりアメリカ。顔に星条旗を描いたり、カーボーイの衣装を着たり、星条旗デザインのシャツを着たりと、オリンピックの応援席さながらです。

 パレードは校門を出て、麗都ホテル&アパートの中を進みます。ホテルの従業員も顔を出し声をかけてくれます。そして何よりもにぎやかなのが麗都幼稚園の前です。幼稚園児たちが勢ぞろいで、先生と一緒に国の名前を一つ一つ言いながらパレードを迎えてくれます。

 そして敷地を一周、校庭に戻って、理事長先生の挨拶、来賓のUNESCO(ユネスコ)の代表の方の挨拶があってこの日の行事が始まります。


パレード前の様子
日本の近くはインド、アイルランド、イタリア……


慣れない下駄やぞうりで
ようやく歩いている日本の女の子たち

 

催し物
   講堂では、音楽会が開かれます。 コーラスクラブは、たくさんの国の名前を羅列しただけの、早口言葉のような歌を披露、またブラスバンドやリコーダークラブも民族衣装で楽しい曲を演奏してくれます。

 体育館の中は、各国の文化を紹介するブースが設けられています。これらのブースはその国のお母さんたちが準備して出展します。

 その各国のブースを、子供たちは「パスポート」という小さなノートを片手に回ります。そしてそのノートに各国の名前のスタンプを押してもらうのです。

 ブースではいろいろな国のお母さんたちが、その国を紹介するちょっとした食べ物や、クラフトなどを準備して待っていてくれます。私たち日本のブースのおなじみは折り紙と日本の切手。折り紙では小さなお人形や手裏剣が人気です。切手は折り紙を小さく切ってそれを台紙に一枚一枚貼り付け、ちょっと見た目をよくします。「さすが日本人、やることが凝っているわね」というのが近年の評判です。


日本紹介のブース
となりはフィリピン、後ろはイギリス、
フィリピンの後ろはアメリカ、国連の旗も見えますね。

   小学部中学年と中学部の子供たちは各国のブースに置かれた「質問ボード」を解く課題も課せられています。「日本の最も多い輸出品は?」「UNESCOはなんと言う正式名称の略?」「韓国の大統領の名前は?」などなど。

 高校生はほとんどがスナック目当て。98年、99年と爪楊枝を頭にしたミニ姉様人形を配ったのですが、それは女の子たちにとても人気があり、配らなかった2000年「今年はないの?」と質問が殺到したそうです。

 

 

その他のこの日の活動
   それ以外にこの日は、ガン撲滅のための「テリー・フォックス・ラン」というマラソン大会が開かれます。寄付を集めながらみんなで走るのです。

 そんなこんなで一日が終わります。今度はどの国が新しく加わるでしょうか。それも楽しみのひとつです。

 

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