フランス王妃の

肖像画


 ぽんずとフランスというのは、なかなか結びつかないかもしれませんが、興味のある分野です。

 特に好きなものといえば、「三銃士」「鉄仮面」「紅はこべ」などの小説や、フランス革命前後のパリの風俗。フランス革命前後のパリの風俗については「Le Tableau de Paris」の翻訳本「十八世紀パリ生活誌」があり、その本がお気に入りです。

 アメリカやイギリスでも多くの映画が作られている「三銃士」や「鉄仮面」などはいろいろなバージョンを見ることができますが、そんな中で宮廷生活についても興味が 沸きます。きている衣装、食べているもの、音楽などなど……そしてその時代に生きている女性たち。

 そんな私がアメリカに住んでいたとき、買い物途中で立ち寄ったアンティックショップで見つけたのがフランスの王妃たちの肖像画のシリーズ4枚。フランス語でかかれているためいったい誰なのかはわからないし、価値自体がわからな かったのですが、「これなら買える」と言う値段だったので、購入を決めるまでに要した時間はなんと5分ほど。そしてその絵は私の物となり、部屋を飾るように なりました。アメリカにいたときにピアノの前に飾ってあったので、北京にきてからもやんずがピアノの前に飾ることを希望、そのようにしましたが、その絵を見るとアメリカにいたときのことを思い出すのだ そうです。

 それからしばらくしてまた立ち寄ると、同じシリーズの絵がまた売られていて、店員の女性に聞くと前に売れてから倉庫を探すともう1枚見つかったのだと のこと。前の4枚を買ったことを伝えると、ついていた値段とは関係なく、同じ値段で売ってくれました。

 この5枚の絵を見ていると、ファッションの移り変わりも感じ取れて楽しいです。一番古いものはルネッサンスのころのデザインの衣装を身につけているし、一番新しいのはフランス革命直前の衣装。全員が王妃というわけではなく、王の恋人がいたり します。これらの絵はジョージアから流れてきたらしいのですが、ジョージアにはたくさんのフランスからの移民が住んでいたということを何かの本で読んだこと を思い出しました。

 みんなによく価値を聞かれるけれど、私にとってはそんなことはどうでもよく、とても気に入ったから買っただけ。ちょっと絵に傷が入ってしまったのが悔やまれるけど、それも思いでのひとつ です。

2000/07/07

ブルターニュ公ジャン・ド・モンフォール(ジャン4世)妃
ジャンヌ・ド・フランドル
<肖像画のきさきたちの紹介> フランソワーズ・ド・ロシュスーアル
モンテスパン女侯
(ルイ十四世愛人)
オートフォール嬢
(ルイ十三世の愛人)
ルイ十四世妃 マリア・テレーズ
スペイン・ハプスブルグ家
???
「系図の迷宮」のちひろさんのご協力で
上記が判明いたしました。
ありがとうございました。

参考:系図の迷宮


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