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 1998/01


こちらは寒い日が続いていますが、皆様お住まいの地方はいかがでしょうか。エル・ニーニョの影響とかで、こちらも寒いとはいっても例年ほどの寒さではないような気がします。
さて、その寒い中、我が家は引越しの準備でてんやわんやの毎日を過ごしています。大きな家からの引越し、要らないものはこの際処分して身軽になって新天地に向かいたいと思っています。


アメリカのお引越し

いよいよ引越し。さて、アメリカの引越しはどうなのでしょうか。今回を例にとってご紹介しましょう。

まず、引越し請け負い会社を決めるため見積もりを取ります。全部自分でしようと思うならレンタルトラックを借りるという手段もあります。それなら大きさにもよりますが、30ドルぐらいから借りられるようです。引越会社もトラック+運転手+助手という完全にお手伝い程度の会社から、梱包まで請け負ってくれる会社まで様々。自分の予算、自分の余力に応じて決めることが出来ます。

引越会社が決まったら、必要なもの・不必要なものの区分に入ります。不必要なものは自分の家で「ガレージ・セール」を開き処分したり、救世軍の中古屋さんに寄付したりします。ガレージ・セールは自分の家で開くフリーマーケット。警察署に届け、道端に看板を出して近所の人に通知します。すると道行く人が立ち寄ってくれて、結構さばけると聞きました。特に日本人のガレージセールにはよいものが出るというので人気です。救世軍の中古屋さんは寄付された衣類、家具などを売っているお店で、その収益も社会奉仕に役立てられるそうです。他にも退役軍人協会などがそのような事業を行っています。

寄付できそうにもないもの、売れ残ったものでも、ごみの日に出しておけば必要な人が勝手に持っていってくれるので気が楽です。時折、あんなもので役に立つのだろうか?と思うものまでごみ収集の前になくなっていますが。

手続き等は日本と同じ事が続きます。そんな事をしながら引越し当日を待つことになります。

さて我が家は、無事荷物を北京に向けて送ることが出来るのでしょうか? 結果は、北京からお送りするお手紙で皆さんにお知らせすることにしましょう。

さぁて、また引越しの準備にかかりますか。我が家は、梱包もしてくれる日系の会社に依頼しましたが、赴任するとき何がどこに入っているのか分からなくなった経験があるので、出来るところは自分で梱包しようと思っています。そんな人のために、ダンボールは前もって送ってくれます。

子供部屋においたぬいぐるみ用のダンボール箱には、ぬいぐるみと一緒に子供たちが入っています。引越し当日までダンボール箱は健在でしょうか?


6年間の変化

アメリカに来て、約6年。渡米当初は3人だった家族も4人になり、賑やかな毎日を過ごしています。

言葉も下手ながら、日常生活には困らなくなりました。来たばかりのころは英語に中国語の単語が無意識のうちに入り苦笑いしたものですが、最近では中国語に英単語が入ってしまうことも。子供を英語で怒りながら、私も変わったものだと実感しています。

1才5ヶ月でこちらに来た長女は、ただ今アメリカの学校の2年生。英語で憎まれ口をたたくようになりました。あまり口数が多い方ではないのですが、おしゃべりな弟につられて最近は随分話すようになってきました。ピアノ、バレエと頑張ってきましたが、中断しなくてはならず、それが彼女にとって大きな悩みです。北京でもバレエのお教室に通いたいと今からせがまれています。

こちらで生まれた長男は、保育園に通っています。おしゃべり好きで彼がいるだけで賑やかです。英語・日本語どちらでもぺらぺらと話しているのを聞いていると感心してしまいます。この子が中国語でぺらぺらとおしゃべりするようになるのはもうすぐかもしれません。

最近は妻に対してだけ英語が優位な一家の主人は、子供たちの英語が理解できずに頭を抱えています。気に入った映画の主題歌を覚えたいが歌詞を知らず、「陽子に習ったら?」という妻の声も無言で無視しています。中国語が抜かれる日も間近?

考えてみれば、マイペースで過ごした6年間でした。「我家流」がアメリカで出来上がったような気がします。



陽子:7才
 
 
智:4才

ふたたび北 京 へ

クリスマスカードには書きませんでしたが、今回の転勤で再び北京にいくことが決まりました。

昨年の夏の私の北京旅行のときには決まっていなかったことです。結果的に下見になりましたが、その事が不安を取り除いてくれています。それにあちらこちらからの情報で、留学時代の友人が数人北京にいることが判明。再会を楽しみにしているところです。

学齢期の子供がいるということで悩みも多いのですが、自分の第二の故郷に帰るということもあり、アメリカに来るときほどの不安はありません。自分で何とかできると思う自信がそうさせているようです。なんせ、前回は7年間を北京で過ごしました。

北京にいったらあれもしようこれもしようと考えてばかりいますが、生活に追われそうです。それでも、子供が学校、幼稚園にいっている間は私の自由時間。北京の街中を思いっきり歩きたいと思っています。そして皆さんに新しい北京の様子をお知らせできたらと思っています。

春には北京から、お便りできるよう頑張ります。今まで、この幼稚な便りを読んでいただきありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


今後の日程

簡単に今後の日程をお知らせします。

2月9日 引越し(荷物は北京へ直行)
2月11日 アメリカを離れ日本へ。
3月初旬 北京に赴任。
3月中旬以降 家族北京へ。


ミシガンメモ 

最終回のミシガンメモ。今回の話題は、ミシガンの州都。

ミシガンの州都をデトロイトだと思っている方が多いのでは?

ミシガンの州都はランシングです。デトロイトよりも内陸にあります。ワシントンが首都で、経済の中心地はニューヨークというように、ミシガンでも経済の中心地デトロイトは州都ではありません。

このようなことは全米各州で見られます。地図で確かめてみてください!

≪近況≫

Hiro: どうしてこんなに雑事が多いんだ?!
北京にたどり着けるか不安。

Tomoko: 行く前に挫折してなるものか!!
引越しの準備も何のその!

Yoko: 学校は2月の途中まで。
お友達とお別れするの寂しいな。

Ian: ひこうきに のって に〜はおに
いくんだよ。ひこうき だいすき。


後記: ついにミシガンだよりも最終号を迎えました。
3年間20号。あっという間に過ぎたような気がします。
皆様に近況をお知らせしながら、家族の歴史が残せました。
北京に行っても、今度は北京だよりで
皆様に近況をお知らせできたらと思っているところです。