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6月に入り、アメリカでは学年末を迎えています。
そんな慌ただしい中、遠足があり、パーティーがあり、成績表が渡されます。成績表が渡されるのは終業式の日ではなく、そのちょっと手前です。
そうして1年が終わり、待ちに待った夏休み。キャンプや旅行で楽しい時間を過ごします。
新しい学年には、きっと日焼けした顔がそろうことでしょう。夏休みが終わったら、みんな一つづつ学年があがり、お兄さん、お姉さんになります。


またもや指の怪我!!

昨年、ピアノの発表会のことを紹介した時に、陽子が発表会前に指の怪我をしたことにふれましたが、今年も同じ時期にまた怪我をしてしまいました。

この時期、子供たちは長い冬ごもりから解放され、外で遊び始めます。外を走り回ったり、自転車に乗ったり、ボール遊びをしたり。気ははやるのですが、冬の間に鈍ってしまった体は、思うように動かないようです。そして転んで怪我。この時期、ギプスをはめた子供を多く見かけると思うのは気のせいでしょうか。

陽子も自転車に乗って怪我をしてしまいました。小指を突き指してしまったのです。昨年はローラースケートでした。お医者さんにも「今年は自転車かい?」と聞かれるありさま。お馴染みになってしまいました。

そして今、指を動かさないようにあてものをして指を保護しています。そして、ピアノを弾くことは禁止されてしまいました。ピアノの発表会に出ることができません。

ところが陽子のピアノの先生・ローラ先生は「最後まで弾けるようになったのだから、先生が弾けない右手のかわりに弾いてあげましょう。」というのです。せっかく買ったドレスがきたい陽子は「イエス」と答えました。

そして今、毎日左の手だけでピアノ練習をしています。ローラ先生は「私も練習しないと発表会の時に弾けないわ」と大袈裟に騒いでみせて、陽子をやる気にさせています。

みんなに「また?」といわれながらもローラ先生のおかげで、落ち込まずに済みました。来年こそは、怪我のない指で発表会に臨みたいものです。


自分で建てた家

先日、友人の家を訪ねました。行くまで知らなかったのですが、その家は一家の主、自ら建てたと聞いて驚いてしまいました。

その家は5年掛かりで建てたとのこと。既製の家と違って奥さんの希望を要所要所に入れて、奥さんも大満足ということでした。

この家のご主人は大工さんでも、建築関係のお仕事をしている人でもありません。彼の仕事はグラフィックデザイナー。社員は自分だけの会社の社長でもあります。

お休みを利用して少しずつ、立てたとのこと。屋根を葺く時には二人の子供も手伝ったと奥さんが話してくれました。その奥さんは子供と一緒にガレージを作ったといっていました。そのガレージも大きく、しっかりとした作りのものです。それを聞いてまたびっくり。文字通り「家族全員で作った」お家でした。

その御主人の活躍はそれにとどまりません。現役の下院議員があまりに目に余るということで下院議員選に立候補、現役候補にかないませんでしたが、かなりの得票率であったとのことです。それに加え、時間を見つけては大学の授業を受け、自分に投資することもわすれていません。

アメリカ人のみんながそうだというわけではありませんが、日本人に比べ余裕を持っている気がします。自分で家を建てるなんて、時間的にも、精神的にも余裕のない日本人には考えられないのではないでしょうか。そして、家を建てること自体を楽しむ、というそんな心のゆとりをうらやましく感じました。


「たまごっち」

デトロイト近郊の「トイザラス」に「たまごっち」が並べられました。そして、あっという間に売れきれてしまったという話を耳にしました。

買ったのは現地の人ではなく、日本人駐在員の家族。「どこそこのトイザラスにはまだ在庫がある」そんな情報まで流れたといいます。そして売れ切れてしまった今、お母さん たちの仕事は、あちらこちらのトイザラスに電話をかけいつ入荷するかを聞くこと。そんな電話が頻繁にかかるトイザラスは迷惑しているでしょうね。

売り出されたその週の土曜日。日本人学校のある教室では、授業中一斉に「たまごっち」がなったという笑うに笑えない話があります。

今、こちらの子供たちの間で大人気なのは「ベニー・ベイビー」という中に柔らかいビーズのようなものが入ったぬいぐるみ。オリジナルには行列ができるとか。どこのお店にも「売れ切れました」と張り紙がはってあります。「これは偽者、こっちが本物」といわれてもよくわかりませんが、似たような製品がたくさん出回っているようです。

我が家の娘は、「たまごっち」は知らないし、「ベニー・ベイビー」にも興味がないようで欲しがりません。でも、世のお母さんたちは、「ベニー・ベイビー」を買うために何時間も並んだとか。アメリカも、あまり日本と変わりません。

我が家の娘は、それよりも「きれいなアクセサリー」のほうがよいのだとか。そういって、エンジェルのピンを手に入れた陽子でした。


☆私のお気に入り☆

ファーミントン・ダウンタウン

あまりお買い物が好きではない私が、一人で出かけて店を覗くのは、たいていファーミントンという街のダウンタウンです。小さな街ですが、一昨年100周年を迎えた歴史のある街です。

街には、小さなお店が並び、少し離れた街道沿いには古い家が並んでいます。その街道は「グランド・リヴァー」(大きな川)という名前で州の経済の中心地デトロイトと州都・ランシングを結んでいます。昔からの街道のようで、ランシングに近いグランド・リヴァー沿いに友人の家があるのですが、その家も古く、風格のある家です。

その中で特に気に入っているのが「アンティックショップ」。見ているだけで植民地時代のアメリカ、建国当時のアメリカに旅することができます。

そんなお店の1件で、フランスのお后のシリーズを手に入れました。古いもののようで、絵を囲んでいるマットは色の褪せたビロードです。それが不思議と部屋に溶け込んでお気に入りになっています。

ウェディング・ドレスのお店は陽子の憧れです。彼女の大好きな叔母さんが結婚する時、二人のドレスを注文して、お揃いのドレスで、花嫁の先導をしてヴァージンロードを歩くのが夢なのです。

駐車場に車を止めて、ちょっと気取ってお食事をして、ウインドウショッピング。ショッピングモールのお買い物では味わえない解放感も味わうことができます。


ミシガンメモ 夏休み

 皆さんは、アメリカの夏休みというと6,7,8月の3ヶ月間だと思っていらっしゃるのではないでしょうか。基本的にそれは正しいのですが、少し違います。

ミシガンの夏休みは6月の第3週から8月の下旬まで。2ヶ月ちょっとのお休みで、8月の最終週から学校が始まります。

短い理由は日本と一緒。北国のため寒い時期に他の地域にはない「冬休み」をとるためです。

≪近況≫

Hiro: 珍しく出張。
出張用のかばんも持っていないことに気づきました。

Tomoko: 会社の日本人の歓迎会を我が家で開催。
大人13人、子供6人の大パーティーでした。

Yoko: はじめてのお泊りを経験!
泊まったのは中国人のお友達の家。
中華料理、食べ飽きた!!

Ian: パパと たこあげしたよ!
おもしろかった。


後記: 学年末、慌ただしい毎日を過ごしています。
6月13日デトロイトを出発するまでカレンダーが真っ黒。
日本でゆっくりしようと思っているところです。


お知らせ

6月中旬から8月初めまで日本に一時帰国します。
その為、ミシガン便りの7月号は休刊となります。
次号は8月の中旬に発行を予定しています。お楽しみに!!