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 1997/02


 2月は殺風景な月ですが、バレンタインデーが彩りを添えています。街中が真っ赤なハートで埋め尽くされています。
 学校でもパーティーがあり、バレンタインのカードを交換します。交換用のカード、ちょうどブロマイドぐらいの大きさなのですが、36枚がセットになって男の子用、女の子用、どちらでも使えるものなど各種売っています。36枚が一セットですが、一クラスはせいぜい25人、足りないと言うことはありません。前もってクラスの子どもたちの名前の書いてあるリストが渡されます。
 バレンタインのパーティーが終わると「冬休み」。1週間の間、凍えながらバス乗り場に行かなくてすみます。
 このお休みがすぎると、春ももうすぐ。次は「復活祭」のお休みです。


麻薬、アルコール、タバコ

 犯罪の若年化が著しいアメリカでは、幼い頃から「Noと言おう!」と言うような教育がなされています。特に、麻薬、そして不良の代名詞のようなタバコ、アルコールに対して力が入れられているようです。

 ミシガンではプレスクール(日本の幼稚園に相当)からその教育が始められ、大きな成果を上げているのだそうです。先生のお話を聞き、実際に「No!!」と口に出していってみる。そして仕上げに子どもの大好きな教育用「ぬりえ」をして理解度を深める。それを家に持って帰り、家族と話し合う。と言うようなステップで進められているようです。

 わが家でも智がアルコールに関する教育用「ぬりえ」をもらってきました。幼稚園で先生のお話があったのでしょう。最近はジュースのようなものも多くでまわっているのでまずどれがアルコール類なのか認識させる。飲んだ後どうなるのか、飲んだ後事故に遭いやすいこと、子どもは決して飲んではいけないこと、大人だって飲まない人がたくさんいることを教えます。そして最後に「健康に暮らしましょう!」。

 ためしに陽子に聞いてみました。「ドラッグ(麻薬)て何か知っている?」。「えっ?何のこと?」。教育が行き届いているのかいないのか、彼女が聞いても理解していないのか。とにかくニュースによれば、ミシガンはこの早期教育で成果を上げているのだそうです。


「動物の謝肉祭」

 デトロイト・フィルが子供向けのコンサートを開くと聞き、さっそく子どもを連れて行ってきました。場所はデトロイトのダウンダウンにあるオーケストラホール。あの「ミドリ」こと五嶋みどりもよくくるホールです。

 さすがこの日は普通の日とは違いにぎやかです。ウキウキしている親やおばあちゃんの後ろから面白くない顔をした男の子がついてくる、といった姿を多く見かけました。小さい子たちは人形がでてくるとあって大はしゃぎ。

 開演時間の2時。普通なら会場が少し落ち着くまでライトは消えないのですが、ぴったりその時間にライトが消えました。すでにオーケストラのメンバーはステージの上。人形劇団のおばさんがコンサートマスターを「ファーストネーム」で紹介。そして音のあわせ方を紹介します。指揮者(今回は中国杭州出身の指揮者でした)が紹介され演奏が始まります。オーケストラの後ろではその曲のイメージに合わせて人形が踊っています。この人形劇団は子ども番組でお馴染みの劇団です。人形と一緒に体を動かして調子をとったり、大きな声で笑ったり、子ども達もとても楽しそうでした。

 そんなこんなで楽しいクラシックのコンサートも最後の曲。最後は「星条旗よ永遠に」でした。ピッコロの余韻を耳の奥に、人形に見送られて外にでて時計をみると、2時50分。休憩時間もなく、アッと言う間の退屈する暇もないコンサートでした。


ジャパニーズ・アニメーション

 日本のアニメが世界に飛び立ちずいぶんになります。私と同世代のアジア人なら同じ話題に花を咲かせることが出来ます。そして今、「オタク」という言葉もアニメファンの代名詞としてアメリカに広がりつつあります。

 テレビでも「セーラームーン」「ドラゴンボール」などが放映されたことが日本でもニュースになっていましたが、ビデオショップでは「ジャパニーズ・アニメーション」のコーナーがもうけられています。覗いているのは高校生から大学生ぐらいの人たちが多いようです。

 私もこのコーナーはよく覗きます。知る人ぞ知る「ヤマト」ファンの私は「宇宙戦艦ヤマト」を購入。(古いものは吹き替えですが、日本のアニメが流行りだしてからのものは字幕です。)智と親子二人で楽しんでいます。

 その他、「銀河鉄道の夜」などの名作から「うるせいやつら」など私の世代にお馴染みのビデオを手に入れることが出来ます。平均$25といったところ。「源氏物語」「銀河鉄道の夜」、日本で買えば3600円のものが27ドルで買うことが出来ます。

 「となりのトトロ」も子供向けビデオとして人気がありました。ある本屋さんのビデオコーナーではトトロ似顔絵コンテストが開かれたくさんの「アメリカン・トトロ」の絵が展示されていました。

 日本のアニメーション。英語に吹き替えてしまうとアメリカのお話のような気がします。昔ルームメートが「キャンディキャンディ」が日本製だと知って驚いたことを思い出しました。日本のアニメーションが世界のアニメーションになりつつあるようです。


クマのぬいぐるみ

 学校から「テディ・ベア・パトロール」と言うクマのぬいぐるみの寄付を募る手紙がありました。さて、このぬいぐるみは何に使うのでしょう。

 このぬいぐるみは、パトロールカーに乗り、事故や事件、火事に巻き込まれた子ども達を慰めるのだそうです。小さな子ども達にとって、クマのぬいぐるみは何よりも身近なものです。

 そういえば前回は、火事で焼け出された人をくるむための毛布の寄付が募られていました。それに警察や消防関係の団体に寄付をしたり、また警察や消防の団体が事故や事件、火事などに巻き込まれた子ども達のための寄付を募ることもあります。日本に比べこちらの警察も消防もとても身近です。

 陽子の希望でわが家でも2匹クマを寄付することにしました。学校で集めて警察署に持っていくのだそうです。このぬいぐるみもパトカーに乗ってサウスフィールドを巡回することでしょう。


本の紹介

ORIGAMI Hearts
ハートの折り紙

 昨年のバレンタイン前後に買った本です。折り紙でハートの形をデザインしたコースターや写真のフレームなどの折り方が紹介されています。

 アメリカで折り紙の本?と思われる方も多いと思いますが、ペーパークラフトとして一般的になっています。「オリガミ・ペーパー」という正方形の紙が手芸用品店にも売っていますし、折り方を紹介した本もたくさんでています。

 この本の中のいくつかを折ってみたのですが、普通の紙では折りにくい気がしました。ちょっと複雑なところが多いので和紙の折り紙で折った方がよいような気がしました。なかなか手に入らないのですが。

 日本でもこの頃は英語、日本語併記のオリガミの本が売られているようです。折り紙も世界的な手芸になりつつあります。日本人よりも上手に折り紙を折ることの出来るアメリカ人を私も何人か知っています。「折り紙」ではなく「ペーパークラフト」といったら、どこの国の人でも出来るような気がしませんか?

作者:Francis Ow
出版:Japan Publications Trading Co.
発売:Kodansha America


ミシガンメモ

 ミシガンは日系人の少ない地方です。戦前は子どもも数えて50人しかいなかったとか。この地方の日系人のほとんどは戦後収容所から移ってきた人たちなのだそうです。

 その多くが、自動車産業に従事していたようです。

近況

HIRO:
会社で日本人の人事異動があり、
そのせいか急に仕事が忙しくなりました。

TOMOKO:
アルバムの編集をするクラスを受講しました。
素敵なアルバムが出来そうです?

YOKO:
アメリカン・バレエ・シアターの「白鳥の湖」をみました。

IAN:
 スターウォーズの'えいが'やってるよ。
ぼくだいすき!!

後記:1,2月とたくさんのお手紙をいただきました。
ありがとうございます。
皆さんのお手紙を励みに「ミシガン便り」の編集をしています。
朋子