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 1997/01


 新しい年を迎え、新しいカレンダーをめくりました。今年も相変わらず「いわさきちひろ」のカレンダーです。
 それも14年目を迎えました。北京に留学したその年の暮れに両親に送ってもらったのが最初で、今年までずっと続いています。
 海を東西に越え、郵送中に紛失したこともあります。日本から中国にそして又日本に戻ってきたカレンダーもあります。
 外国生活も長くなりました。アメリカでの生活も満5年を迎えます。でもマンネリ化することなく、新しい気持ちで今年もすごすことが出来たらと思っています。
 年始早々、暗いニュースが続いていますが、皆さんにとって、今年も良い1年でありますように。今年もよろしくお願いいたします。


味気ないお正月

 華やかなクリスマスのあと気の抜けたような新年を迎えます。日本料理店で注文した「おせち」も子どもたちには不評で、除夜の鐘もなければ、お年玉もないお正月は日本人にとって、やっぱり味気ないものです。(外国にいればそれが当然なのですが。)

 元日だけお休みで2日からは普通の日が始まります。今年は学校も運良く5日まで休みでしたが、昨年は2日から学校が始まりました。三が日もなにもあったものではありません。

 それでも皆さんからの年賀状が次々と届き、郵便屋さんが来たときだけはお正月の気分を味わうことが出来ます。皆さんの近況に接し、気分は日本に。1年で一番日本が恋しくなる時期かもしれません。

 新年を迎え、クリスマス後12日間は飾っておくというクリスマスツリーもかたづけました。そしてホリディーシーズンは幕を閉じます。

 そういえば、まだお祭り気分が抜けないテレビ局がありました。インターナショナルチャンネルです。イスラム教の「ラマダン」を祝う言葉がコマーシャルの合間に流れています。それに、中国のお正月「春節」は2月に入ってからです。アメリカのマイノリティーの世界ではまだまだ新年の行事が続いています。


駐在5周年!!

 この1月でついに駐在期間が満5年となりました。いただいたクリスマスカードや年賀状にも「もうそろそろですか?」といった言葉が多く添えられていました。皆さん気にしてくださっているんですね。ありがとうございます。
 さて、気になる駐在期間ですが、何ともお答えのしようがありません。後何年続くのか、すぐに帰るのか、私たちにもわかりません。(会社から忘れられてはいないと思うのですが!?)

 こちらには私たちよりも長いご家族がいます。私たちよりも2年早くこちらにいらした方々なのですが、そのご家族の帰任もなかなか話題にならないのが事実なのです。「もう帰任できないのでは?」などと冗談にもおっしゃる会社の方がいて、とても心強く(?)思っています。

 というわけで、まだしばらくはこちらの生活が続きそうです。いつになるかはわかりませんが、いつかは日本に帰ることになります。それまで、こちらでの生活を楽しみたいと思っています。

 とはいえ6年目に突入しました。いつ急に帰任となるかもしれません。「1度ぐらいはアメリカへ」お考えの方、私たちが確実にいる間に是非どうぞ。ご一報いただければいつでも、東京、大阪から直行便のあるデトロイトの飛行場までお迎えにあがります。この機会に「アメリカ」をご覧ください。


時差について

 以前「時差」について書きましたが、今回は少し詳しくお知らせしたいと思います。

 現在日本とアメリカ東部時間の時差は14時間です。(夏時間が採用されている時間は13時間になります。)14時間ということは昼と夜が逆転して、なおかつ2時間の時差があるわけです。日本が夜8時のころ、私たちの住むミシガンでは朝の6時。日本が朝の8時のころ、こちらは前の日の夕方の6時となります。

 私たちは「昼夜逆転して+2時間」と通常考えています。日本から考えると「昼夜逆転して−2時間」ということです。

 ペルーで事件があり、皆さんにもアメリカ大陸と日本の時差が身近になったのではないでしょうか。頭の体操にもなります。ときどき「今アメリカでは何時か」考えてみてください。ちょっと難しいかな?

 さらに、アメリカ国内にも時差があります。カリフォルニアのある太平洋時間帯とニューヨーク、ミシガンが属する東部時間帯とでは3時間の時差です。日本が夜8時。こちらは朝の6時、そしてカリフォルニアは未明の3時なのです。

 ちなみにミシガンとシカゴのあるイリノイ州は隣同士なのですが、時間帯が違うため時差が1時間あります。アメリカで仕事をするときは、時差を考えないととんだ失敗をすることになります。出社してすぐにカリフォルニアに電話しても相手はまだベッドのなか。アメリカ人にとって、時差はとっても身近なものです。


2月のお休み

 お休みが終わったばかりですが、2月に9日間のお休みがあります。1年間の一番寒い時期のお休みなので「冬休み」というわけです。えっ?この前終わったのは? 「祭日のお休み」のようです。

 この「冬休み」前後は寒さが厳しい日が集中してします。考えてみると、ちょうど旧暦のお正月の頃にあたります。寒いはずです。

 この休みが終わると、次は復活祭のお休み。そしていよいよ春になります。春はまだちょっと先、そんな気がします。


本の紹介

Peter Spier's CIRCUS!
サーカス!

 サーカス好きのわが家に欠かせない本です。日本語と英語と両方で持っていますが、最初に日本語を買い、その後こちらで英語の本を買いました。

 空き地にサーカスがやってきて、サーカス村が出来て、公演があって、サーカスが去り、サーカス村が空き地に戻るまでが描かれています。「ビッグ・アップル・サーカス」というここにも毎年夏にやってくるサーカスを取材して書いているため、親近感があります。

 多くの国の出演者がでてくるのですが、その中に「ようこ」という名前の子どもがでてきます。日本の軽業師の子どもなのですが、陽子はそれが気に入っていて、英語でも日本語でもそこばかり見ていました。この本を買った頃、彼女は日本語でも英語でもそれしか読めなかったのです。わが家にはこのように日本語と英語で持っている本が少なくありません。日本語を持っていて英語で買ったもの、英語で持っていて日本語をいただいたもの。両方の言語で聞くと子どもたちの理解も深まるようです。

 さて、その本のなかから。サーカスのテント小屋は12時間で作られるのだそうです。座席はなんと2、200。狭いようでずいぶん入るんですね。昨年の夏、そのサーカスを前から2列目で見ることが出来ました。象の鼻が目の前をかすめ、さすがに迫力がありました。

作者:Peter Spier
出版:Dell Oicture Yearling
作者:ピーター・スピア 訳:ほずみたもつ
出版:福音館書店


ミシガンメモ

 ミシガン大とミシガン州立大といったら日本でいうところの「早慶」、といったら言い過ぎでしょうか。フットボールの試合があるこの時期、このカードがある日は校旗を掲げた車を見かけます。

 「M」はミシガン大、州立大は「ステイト」の「S」がトレードマークです。

近況

HIRO: こんなにゆっくり休んだ年末年始は初めて。
毎年何をそんなに忙しくしていたのだろう?!

TOMOKO: 風邪をひいて寝込んで...。
ボッとしている間に新年になってしまいました。

YOKO: お休み中は本を読みまくり!! 総数68冊。
うち日本語...3冊だけ。

IAN: 休み中、お友達からペットを預かり
楽しく遊びました。「ぼくも なんか ほしい!!」

お詫び:「From Michigan 10号」で判読不明な印刷物をお送りしていたことが最近判明いたしました。
ご迷惑をおかけしました。お知らせいただけましたら再送いたします。ご一報ください。
また、11号の「本の紹介」の欄で「人種差別」と書くべきところ、「遵守差別」となってしまいました。
訂正させていただきます。       朋