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1996/08


 アトランタオリンピックも終わり、アメリカの夏は終わってしまった様な気がしています。しかしまだまだお盆前、日本ではやっと夏本番といったところではないでしょうか。

 6月中旬から7月下旬まで日本で過ごして帰ってきてみると、こちらは天候不順で冷たい風が吹いていました。ここ数日は夏らしい天気が続いていますが、プールでは閑古鳥が鳴いている日が多いようです。北からの風が強いと寒い日が続き、南からの湿った空気が流れ込んでくると蒸し暑い日が続くといったそんな毎日です。

 子供たちは宿題とは縁のない毎日を過ごしていますが、8月の最終週から新学期が始まります。陽子はこの秋から1年生。学校が始まるのを毎日楽しみにしています。

 学校が始まると秋は目の前。残暑もそんなに長くは続かないミシガンです。


夏 休 み

 夏休みに入ってもうすぐ2ヶ月。どこにいっても子供たちを多く見かけますが、家の近くでは子供たちの声があまり聞かれません。スクールバスも見かけるし...。

 アメリカの子供たちは夏休みの間、サマーキャンプと呼ばれる夏休み中の活動に参加します。キャンプといってもテントを張って寝泊まりする林間学校のようなものではなく、子供向けのサマープログラムのことをそう呼ぶようです。もちろん親元を離れてのキャンプもありますが、毎日学校に行くのと同じように出かけていくプログラムもあります。

 動物園主催のプログラムは、日頃は見ることができない動物園の裏側まで見せてもらえますし、美術館は子供向けのツアーを準備しています。市のレクリエーション課は夏休みのスポーツ体験講座を、図書館では読書会のプログラムを年齢別に開きます。大学の学生の実習をかねた子供向け講座の広告も目にしました。

 キャンプで特に有名なのは Nasa 主催のスペースキャンプです。これは申し込み開始とともに定員が埋まってしまうほどの人気があるのだそうです。他にもたくさんの人気キャンプがあり、これらはまだ寒いうちから申し込みをしなくてはならないのだそうです。

 ちなみにわが家ではいろいろ調べては見たものの、日本に一時帰国してしまったために、参加できないものが多く今年は断念。託児所のサマープログラムに今通っています。


♪ピアノの発表会♪

 夏休み直前に陽子のピアノの発表会がありました。彼女は発表会を前にけがをしてしまい、出演が危ぶまれたのですが、先生がけがした指を使わなくてもよいように編曲してくださり、無事に発表会に出ることができました。

 発表会の会場はなんと先生のご自宅。リビング・ダイニングルームは所狭しと椅子が並べられ観客席に早変わり。階段でつながっている大きなお部屋が子供たちの控え室です。
 陽子が最年少の出演者で、生徒さんの中には出産を間近に控えた人もいました。とても和やかな雰囲気の中での発表会でした。

 先生はこの発表会に向けて半年も前から準備に入りました。「チャレンジしなくてはね。」と何度もおっしゃっていたように、子供たちを、レベルよりずいぶん上の曲に挑戦させたのです。陽子は7ヶ月目の発表会でしたが、日本でならば習ってから数年たたなくては弾かせてもらえない曲にチャレンジ。無事弾きこなすことができました。

 先生のお宅でのアットホームな発表会もアメリカならではのものかもしれません。今回の発表会も大成功のうちに幕を閉じました。


 時差13時間!!

 日本に会社の「一時帰国」制度で帰ることができました。久しぶりの日本、楽しんでくることができました。とはいえ問題は13時間の時差です。

 こちら12時発の飛行機で12時間。日本に着くのはさていつでしょう。そう、次の日の午後1時なのです。こちらの時間で言えば夜中の12時。完全に昼夜逆転です。

 子供たちは夜中にお腹がすいてなにかをほしがる、昼寝をすれば夜までぐっすりという日が数日続きました。それでも子供たちは日中太陽の下で遊んでいることが多いせいでしょう、体内時計が思ったよりも早く調整でき1週間たつころにはふつうの生活に戻っていました。

 頭の中だけではちょっと想像がつかない13時間の時差です。


本の紹介

The Very Lonely Firefly

 今回は夏らしい絵本をご紹介します。もしかしたら日本でも翻訳出版されているかもしれません。エリック・カールという日本でも人気の絵本作家の本です。

 ひとりぼっちの蛍が、仲間を捜しに出かけます。懐中電灯やろうそくの明かりを仲間と間違えながら探し回ります。そしてついに仲間たちを見つける、といったお話です。

 この本には最後に仕掛けがあります。最後に蛍の仲間を見つめるページを開くと、蛍のお尻が光るようになっているのです。この仕掛けと、繰り返しの文章のリズムに子供は惹かれるようで、わが家でも人気の絵本です。

 この本は作者のサイン会に出かけたときに買いました。絵本の最初の方に、作者のサインを書いて貰いました。そのほかにこおろぎが鳴く絵本などたのしい絵本がたくさん出ています。

著者:Eric Carle
出版:Philomel Books


最近の様子

Hiro: 秋が待ち遠しい!!

Tomoko: 留守中の雑事が....。

Yoko: もうすぐ1年生!!

Ian: いつも げんき!!


後記:私にとってはどうでもよいことなのですが、
「編集者を勘違いしていました。」とよくいわれます。
なにも書かない私も私なのですが。
 このNews Letterはすべて「朋子」が編集しています。
なにか質問等ありましたら私まで...。 朋