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1996/04
暖かくなったとたんに、花粉症に悩まされています。みなさんは如何ですか。
ミシガンは花粉症のデパートといってもよいぐらい様々な植物の花粉症の人がいます。これは行政の植林事業失敗によるものなのだそうです。花粉症の人が多くあらわれ州の植林事業も頓挫してしまったとか。これも「主権在民」のあらわれです。
そういえば知人宅が地域道路の舗装問題で悩んでいます。住民の賛成が過半数に達すると強制的に舗装がなされ、一軒あたり5000ドルの負担がかかるのだそうです。とても「民主的」なのですが、知人宅の前の道を利用するのはもっぱら市に所属するスクールバス(家は学校の目の前です)。なのに市の補助が全然ないというのが釈然としません。みなさんはどう思われますか?
学 校 の こ と
日本では3月4月というと卒業、入学の季節ですが、こちらでは普段と代わりのない学校生活が続いています。といっても4月には春休みが1週間あります。これはキリスト教の復活祭・ユダヤ教の過ぎ越しの祭りの時期に相当します。
この機会にこちらの学校生活についてお知らせしましょう。
9月に学校が始まります。でも入学式も、始業式もありません。ですから学校最初の日といっても親の付き添いもなくスクールバスで登校という子どももいるぐらいです。反対に、学年最初の日は夫婦で付き添うという人も。先生をよく知るためなのだそうです。子どもにふさわしくない先生のようだったら先生を代えてもらうということも考えなくてはいけないから、というのがその理由。
キンダーガーテンは日本でいう幼稚園の年長組さんですが、こちらでは小学校に併設してあり、なかば義務化しています。クラスは約25名。午前のクラスと午後のクラスがあります。先生は同じ先生で、担任の先生以外にアシスタントの先生がつきます。今の陽子のクラスではもう一人研修できている先生もいて、3人の先生がいます。
幼稚園とはいえ学校です。国語(もちろん英語)、算数、体育、音楽、工作の授業があり、テストがあり、成績表もわたされます。そして英語を母国語としない子どものために英語の特別授業も準備されています。
個人面談も行われます。それに夫婦で出席することは普通のことです。学校での様子、また普段家での様子など先生と話し合います。日本の家庭訪問を学校で行っているといった感じです。
授業では手作りの教材が多く、その多くは毎年そのクラスにあわせて作り替えているようです。手話の基本を教えたり、漢字で数字を書かせたりといろいろな経験をさせてくれます。またどんなことでも子どもに挑戦させてくれます。「やりたい」意思を尊重してくれます。そして、みんなと違うことがそのこの特徴としてとらえられるのです。みんな同じではないということを小さい頃から学びます。
帰りはキンダーガーテンの子どもだけのバスで帰ってきます。1年生から午後の授業もあります。親が毎日、バス乗り場まで迎えに行かなくてはなりません。親がいないと子どもを降ろさず、子どもは学校に連れて戻られます。今日はどんな表情で帰ってくるのか、それをみるのが楽しみです。
中国のお医者さん
毎年この時期になるとアレルギーの専門医を訪ねていましたが、今年は漢方に挑戦してみようと、中国人のお医者さんのところにいきました。
この先生は中国の食料品店に常駐しています。見立ては無料。調合してもらった薬代しかかかりません。それになによりも中国語ですむというのが私には魅力です。
広東からきているこのお医者さんは2年契約でアメリカにきているのだそうです。夏に初めて診てもらったときには、「早く帰りたい」といっていました。
先生には帰らないでほしいと思うぐらい、今年の私の症状は今のところ安定しています。ちなみに、花粉症にはミント、ハッカがよいそうです。調合してもらった薬の中にも入っていましたが、それを聞いて以来この時期は、ミントのハーブティーを飲むようにしています。なにかよい予防法があったら教えてください。
本の紹介 本好きの私はこちらにきても相変わらず本屋さんに通っています。児童書のコーナーがほとんどですが、結構おもしろい本にも出会います。私の出会った面白い、興味深い本をご紹介しようと思います。
STEPHEN BIESTY'S
CROSS-SECTIONS MAN-OF-WAR私のお気に入りの一冊です。絵本のコーナーに置いてありますが、子供向けの絵本ではありません。どちらかというと大人向き。1800年頃の大英帝国海軍の戦艦の中が本一冊の中に余すところなく描かれています。戦艦を輪切りにして食料庫のネズミから艦長の生活の様子、そして戦い。トイレからマストの上、艦長室。そしてそれぞれに興味深い解説が付いています。ヨーロッパの歴史ファン、帆船に興味のある人におすすめです。
この本、ただ眺めているだけでも十分に楽しいのですが、クイズも楽しめます。本の見開きに密航者の張り紙がでています。事細かに描かれた絵の所々にその密航者が潜んでいるのです。それを探し出すのもまた楽しいものです。この本はパソコンのソフトにもなっていて、それも買ってしまいました。☆興味のある方へ 日本ではも岩波書店から「クロス・セクション」のシリーズが出版されています。また、興味のある方、ご連絡ください。
出版社 DORING KINDERSLEY
著者 STEPHEN BIESTY & RICHARD PLATT
FROM MICHIGAN発行一周年!!
おかげさまでこの4月で発行1年を迎えることになりました。読者数も増え、発行者の知らないところで読者が増え、そんな方からもお手紙をいただいて感激しています。
内容も未熟で、これからもいろいろと工夫を重ねていかなくてはと思っています。そして定期発行になるよう、またみなさんに楽しんでいただけるようがんばります。よろしくお願いします。
また、みなさんからのご意見、ご感想うかがえたらと思っています。一時帰国の時でも、日本にいる両親経由でもお話お聞かせください。
ミシガンメモ スペリオール湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖そしてオンタリオ湖のことを五大湖といいます。その中の4つの湖にミシガンは囲まれています。ミシガンと接していないのはオンタリオ湖一つ。
そんなミシガンには1万を越える湖沼があります。敷地にプライベートビーチがある家も珍しくありません。
最近の様子 Hiro:
在米10年目の同僚が帰国。Tomoko:
ミュージカル、バレエ、サーカス、コンサート...。Yoko:
おともだちが にほんに かえります。
さびしくなっちゃうIan:
まいにち たのしく あそんでいるよ