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 1996/02

外で遊ぶ子どもの姿を見なくなって久しくなりました。この頃は日中でも0度を上回ることがほとんどありません。
 2月中旬、学校は10日間の「冬休み」をとります。スキー旅行に行ったり、南に「避寒」に出かけたり、おうちでゆっくりしたり。冬の息抜きです。
 外では冷たい風が吹き荒れています。早く外で遊べるようにならないかと、指折り数える毎日です。


グランドホッグ・デー

 日本の立春の頃、こちらでも春を待つお祭りが行われます。2月2日、ペンシルバニアで催される「グランドホッグ・デー」がそれです。

 この時期冬眠中のグランドホッグが目を覚まし、外の様子を見てみるという習性を使ったものなのだそうです。グランドホッグを冬眠の穴から引っぱり出し、そのときの様子で残りの冬の長さを占うそんなお祭りです。

 春を待つ気持ちは北国に住む人たちの共通の思いですね。


学校の様子 <100の日>

 陽子がキンダーガーテンに通いはじめて半年になろうとしています。毎日先生からの「お知らせ」をもらってきますがその中に「100の日」の通知がありました。

「キンダーガーテン100日目のお祝いをします。おうちから100のもの(10品目10個ずつ)を集めて学校に持ってきてください。みんなで「100」のお勉強をします。」

そのころ学校では、10 20 30 40 50 60 70 80 90 100と大きな数を数える練習をしていました。

 陽子もはりきって家中を探して歩きました。おはじき10個、金平糖10粒、折り紙でつくった動物10匹、10円硬貨10枚、日本の切手10枚、日本のクリスマスカード10枚、陽子が受け取った手紙の封筒10枚、パスタ10個、クレヨン10本、そしてひらがなの書いてある積み木10個。これが彼女の選んだ100でした。

 学校から帰ってきて陽子は満足そうでした。みんなで100を数えてとても楽しかったようです。素敵な<100の日>だったようです。

 


日本からのおじさん達

 海外駐在をしていると、日本から出張でいらした会社の方を家にお呼びしたり、ごちそうになったりということがあり、子どもも会社の方にお会いすることが少なからずあります。

 日本から来たおじさんは子どもを前に固まってしまいます。そして親の私たちに助けを求める視線を投げかけます。そんなおじさんに子どもはもっと堅くなります。挨拶どころではありません。意を決して英語で挨拶をする人、親にむかって「日本語出来るの?」と聞く人。子どもはそこから逃げ出さんばかり。(普通に挨拶してくれればいいのに。)

 お酒が入ってくると初対面の堅さはどこへやら、気軽に「英語」で子どもに話しかけます。ところが、子どもはキョトン。残念なことに通じていないようです。そこににわか通訳が入って彼女たちは「日本語」で答えます。そう、子ども達は日本人なんです。

 おじさん達は帰りに英語でなんと挨拶をしようか考えています。でも子ども達の挨拶は決まっています。「ばい、ばい」。おじさんの肩の力がその瞬間抜けました。


ミシガンメモ

 ミシガン州の姉妹県は、滋賀県。湖が縁です。デトロイトの姉妹都市は日本の自動車の街 ・豊田市。それ以外にもたくさんの街が姉妹都市関係を結んでいます。

最近の様子

Hiro:
相変わらずの毎日を過ごしています。

Tomoko:
陽子の予定だけでカレンダーが真っ黒。

Yoko:
ピアノの発表会の曲が決まりました。
後はドレスをかってもらうだけ!(?)。

Ian:
はやく おそとで じてんしゃ のりたいよ