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やんずとIanの故宮見学@1999年4月



ぼくの背の高さだと、ランカンがじゃまなんだ Ian

北京に何年もいると、行かざるを得ない(?)故宮。
ある日思い立って、子供二人に使い捨てカメラを持たせて見学に出かけました。

歩く距離をなるべく少なくしようと、チケット売り場のある午門までタクシーで乗り付けましたが、入場前から、人の多さに子供達はびっくり。迷子にならないか不安そう。まずはチケット購入。子供たち二人とも身長が120cmに達していなかったので、買ったのは私一人分のチケット。ラッキーでした。
チケット購入時に”私、絶対、120ある!”と娘が大騒ぎ。チケット売り場には、120cmのラインが引いてあってその線から下は無料になっています。親にとってはラッキーなラインより下も、いつも小さいと言われている娘のプライドをかなり刺激した様子ちょっとかわいそうだったかな?

そしていよいよ紫禁城の中へ。

子供たちは、かつて私がやっていた「QIN」という中国の王朝興亡のコンピューターゲームの中の建物にそっくりであることにびっくり。楽しみにしていた写真を撮ることを忘れてしまっています。

子供達の目にとまるのは、大きな建物、そして数々の動物の置物。敷石の隙間に咲いている小さな花。

時計館ではからくり仕掛けの時計のデモンストレーションを楽しみ、後宮ではほとんどかくれんぼ状態。そんな風に遊んでいる親子なんていなかったかもしれません。

外朝部分……

太和門前の広場の広さにビックリ。続く太和門の大きさにもビックリ。太和門を過ぎて現れた太和殿前の広さにもっとビックリ。それより何より、人がたくさんいます。防火用水の水がめを兼ねる銅罐の大きさにもまたまたビックリ。photo by IAN

銅罐の飾りのお獅子のような動物の頭を不思議そうに見ています。そういえば、扉にはすべてこの顔がついています。「饕餮(トウテツ)じゃないかな?」というのがママの説明。龍の子供の一人だって。扉についているのは「椒図(ジョクト)って言うのよ」。これも龍の子供だって。ふう~~~ん。photo by Yangzi

屋根の上には、これまたたくさんの鳥や獣達が……。小さくてよく見えないけれど、鳥に乗った人から数えて11の獣達がいます。建物の前には鶴や亀がいる。亀はなんか怖そうなかおをしています。。photo by Yangzi

そうそう、階段のあたりに、龍の頭のようなものがたくさん突き出しています。。これも龍の子供で「覇下(バシャ)」という名前。故宮にはたくさんの龍や龍の子供や鳳凰がいるんですね。photo by IAN

建物の中が見たいけれど、人がたくさんで見ることができません。昔皇帝がお仕事をした場所なんだって...。...とママが言っていました。

内庭部分……

ここから皇帝が住んでいたところ、と言う建物の前に銅の獅子がいます。。向かって右側がメスで子供を抑えていて、左側がボールを手で抑えていてそれがオス。すごくはでな獅子です。

ここから先は建物の上にかかっている額の文字が漢字と不思議な満州文字の2種類になります。満州文字は縦に長くてとてもおもしろいです。


ぼくが見ると、屋根だってこんなに長くって高いんだ IAN

前のほうに比べて、後ろの方は建物も小さいし、狭いところにたくさんのおうちがある感じがします。ママによれば、ここは男の人は皇帝だけで、あとは皇后とか貴妃とか皇帝の奥さん達や女性の召使しかいなかったんだって。本当は男もいたのだけど、宦官は男ではない?んだって。不思議!

ずっと奥に行くと花園があります。太い木がたくさんあって、このあたりで皆が遊んだみたい。大きな石山があって、重陽節っていうお祭りには皇帝が登ったんだって。ふる~~~いたてものがその隣にあるのは、神様が祭ってあるんだって...。photo by IAN

ようやく神武門……

疲れ果てて故宮の最後の門に。上にいけるというので行ってみました。建物の中には今通ってきた故宮の模型が置いてありました。とっても広い。疲れたのは当たり前。


神武門からみた景山 photo by Yangzi

そして外を見てみると、景山がよく見えるし、故宮が広いのもよくわかります。写真もたくさんとったし、現像出来るのが楽しみ。


神武門を出たやんず&Ian

 

 


2000/03/13

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