TOP>>中国の思い出いろいろ>>

ともちゃんの中国旅行記・北京抜粋編!-3


三日目は、午前中に雍和宮と宋慶齢故居を見た後、小池さん・尾上さん・轡田さんと落ち合って胡同ツアーの予定です。
ホテルからバス(五角)で北上すると雍和宮(十五元)です。乾隆帝が皇太子のころの邸宅をチベット仏教寺院にしたもの。90年にも来ましたが、当時のまま、エキゾチックで賑やかでした。ここの莱山型の香炉と、とある建物の裏口にあるハンサムな仏像が好きで……。チベット仏教のアブナい仏像には布がかかっていました。ご覧になりたい方は、寺院内左右の建物にご注目ください。今回の発見は、寺院内のにやけ顔の仏像(座像)の秘密(?)。何と、ちょうど正午の日差しがスポットライトのように顔を照らす仕掛けになっていたのです。

雍和宮の地下鉄駅から鼓楼大街駅へ。この駅前にはなぜか、北京名物しゃぶしゃぶ屋さんが多いのです。羊の肉はパスして、魚と野菜のしゃぶしゃぶでお昼にしました。二人で計五十元前後。実は0年に、この駅に程近い竹園賓館(現在は三つ星)に泊まりました。清の高官の邸宅をホテルに改築したもので、フロントから建物までの回廊がきれいでした。当時は安かったんだけどな。でも、このあたりは当時のままの面影が残っていました。

地図を頼りに、比較的広い胡同へ迷い込み、宋慶齢故居へ。途中で不安になって道を聞きましたが、おおむね順調に、二十分ほどで到着しました。ここはラスト・エンペラーふぎの父親の屋敷で、新中国成立後、周恩来が宋慶齢のために改築しました。故宮と打って変わって、池を取り囲む庭園の緑が美しいところでした。彼女一人ではさすがに広すぎたとみえ、広い邸内は厳めしくしんとして、生活臭がありません。ところが、二階の寝室をみてほっとしました。一部屋で我がボロアパートの居住スペースすべてを飲み込む広い室内に、ベッド・ピアノ・テレビ・机などが配置され、とても温かくて居心地がよさそうだったのです。テレビの上には日本人形が。きっと贈り物でしょう。恐らく、彼女は晩年、この部屋からほとんど出なかったはずです。同じ一人暮らしの女性としては、とても納得がゆく、好きなものに囲まれた自分の城という雰囲気でした。(八元)

ぼんやりしているうちに約束の時間が近づきました。あわててタクシーを拾って待ち合わせ場所の郭沫若故居へ。「初乗りでつくよ」なんて言ったくせに、運転手、道を知りません^^;。途中で尋ねながら、何とかたどりつきました。「大体の場所はわかるんだけどさ」と最後まで強気。

みなさんと落ち合った後、まず恭王府(五元?切符がなくなってしまった)へ。十分も歩けばつきます。小池さんによると、ここは北京最大の王府で、映画の撮影にも使われたそうです。残念ながらこの日はありませんでしが、中で京劇も上演します。宋慶齢故居と雰囲気がそっくり。快適な住まいを追求して贅を凝らしたイメージでした。住まいとしての機能を二の次・三の次にしたような故宮とは対照的です。柱の陰から黛玉と宝玉がふと顔を出しそうなたたずまいを堪能しました。

ここからぶらぶらと胡同を探索します。建物の陰に見え隠れする鼓楼・鐘楼をまず目指し、それからさらに安定門のあたりまで、夕方一杯歩きました。前海のほとりを歩き、燕京八景に数えられるという橋(名前、なんでしたっけ?)に出と、その界隈には、古き良き北京(って実際には知りませんが^^;)の雰囲気が残っています。鼓楼のあたりに突然開けた市場には、野菜・果物・魚に調味料と、様々なものが並んでいます。かと思えば、ふらりと寄った胡同の壁に「毛主席故居」の文字が(非公開)。歩いている人、床几に腰掛けている人、道を教えてくれた、日本に旅行した経験があるというオジサン……うーむやっぱり胡同は楽しい(住んでいる人には大変だそうですが^^;)。

安定門あたりからタクシーを拾って、崑崙飯店へ。ここで小池さんのお友達と待ち合わせして、晩御飯を食べます。このあたりは外国人が多く、モダンな町並みでした。予定していたライブハウスは、ライブが中止になってしまい残念でしたが、その代わり、尾上さんイチオシの、北京一のトイレを誇る茶館に連れていってもらいました。北京にこんなに贅沢な間を楽しむ喫茶店があったのね、と驚くばかり。伝統とモダンが渾然一体の素敵な場所でした。お値段は高いのですが、それがまた、優雅なひとときを演出します。いつのまにか日付が変わっていました。

北京で過ごした三日間。大して力を入れて観光しなかったのですが、昔の北京と今の北京を駆け足でタイムトリップしたような、充実した旅でした。これも皆様にお会いできたからだと思います。

翌朝、淋しくなった懐を気にしつつ「やすいタクシー呼んで」とドアマンのお兄ちゃんにお願いして(^^;、一路、帰国の途につきました。リムジンのバス停は、ホテルよりだいぶ北の美術館だったもので、残念ながら試すことができませんでした。1・8元のタクシーで、空港まで八十数元(高速道路代10元込み)でした。北京空港には免税品売り場がどかどかできていて驚きました。

どんなに疲れきった旅行でも、飛行機が滑走路から離れる瞬間、「今度はいつ来ようかね」と考えてしまうのが中国の不思議。今回も、風邪を引き、お腹を壊し、と、さんざんな状態だったのに、やっぱり思うことは同じ……来年はどの町行こうかな……


<<<BACK<<<


>> TOP >>

(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009