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ともちゃんの中国旅行記・北京抜粋編!-2


さて、北京二日目の朝。この日のメーンイベントは大葆台漢墓です。
大葆台漢墓とは、北京旧城の南西郊外、豊台にある前漢時代の墓で、墓の主は当時の燕王です。「どこだかわからないけど前漢の墓に行ってきた」という方向音痴の友人の話を聞いて、行ってみたくて仕方がなかったところを、幸い、北京の小池さんが正確な場所と行き方を教えてくださいました(本当にありがとうございました!)。
そう。佐藤さんがレポートしておられたとおり、北京南西のこのあたりは、実はとっても古くから都市があったんですね。

まずは朝ご飯。屋台でおかゆでも……と思ったのですが、なぜか屋台がありません。どうして? 以前は軒を連ねていた屋台たちはいったい、どこに行ったのでしょう?そう言えば今回の北京では、夜市を除けば屋台自体があまりなかったような気がします。90年代初めには大椀茶などの屋台がそこら中にあったのに。

大葆台漢墓は、世界公園の南にあります。行きは、小池さんに教わったとおり、地下鉄(全線二元)公主墳駅から面的を拾いました。停車するや否や「さっさと乗らんかい!」と怒鳴る運転手に怖じ気づきましたが(^^;、よく話してみたら気さくなええおっちゃんでした。来年、面的が廃止されたら、一般のタクシーにくら替えするつもりだそうです。面的の月収は二千元くらいと言いましたから、鄭州の面的の半分以下しか稼いでいない計算になります。あんまり楽じゃないのねえ……
目印の世界公園は、運転手さんによると世界各国の有名な建物を集めた遊園地です。「エッフェル塔なんかがあるけど、大して見るものはないよ」ということでした(^^;。
大葆台漢墓までは二十三元でした。

入場料は五元。墓は、掘り出した状態で上に建物をかぶせて保護してあります。入場券を売ったくせに、改装工事の真っ只中でした。足場をくぐって参観します。塗料が臭くて、タオルで口を蓋って必死に見ました(^^;。でも、苦労をする価値はあった!
驚いたことに、墓室は木製でした。一メートル弱の角材(?)を横に積み上げて壁を造り、三重の通路と三重の玄室を作ってあります。ほぼ完全な形で残っていました。入り口付近には、ホンモノの馬をつないだ馬車が、ひしゃげた姿を現しています。別棟の副葬品展示室には、出土した布切れや装身具のきれっぱじ、お金の類が飾って有ります。戦国時代に流通していた刀の形のお金もかなりありました。都から遠く離れたこの地では、まだ前時代の貨幣が流通していたのかしら? これで五元は安い!!観光客は我々だけ。展示室を出てふと振り返ると、シャッターがするすると下りていきま
した。うーむ本当に開いていたのか? 実は工事のため休館中だったのか? 謎です。

帰りは、まず世界公園まで十分ほど歩きます。すると、運良く、世界公園発北京駅東行きの専線車(観光ポイントを回る急行バス)が発車するところ。三元で北京駅まで戻ってきました。トロい面的よりよほど早かったです。この路線は、途中、崇文門、前門、天壇公園、大観園を経由します。北京南部の観光に便利です。ただし運転手が「次は大観園、大観園で下りる奴はいるか? いなきゃー飛ばすぞ」と叫ぶ案内を聞き逃すと下り損ねますのでご注意。事前にどこで下りるか申告しておくと、覚えていてくれます。親切な運転手で、なまりまるだしのお上りさんが「新華書店に行きたい」というのを一生懸命聞き取って(初めは本当にわからなかった^^;)、「新華書店はあちこちにあるが、どういうところに行きたいのか」と尋ね、バス停でおりたあとの道順案内までしてあげていました。

北京駅東で下りたのは、その後、秀水街でお買い物をするためです。シルクロードとして有名な秀水街、以前、訪れたときはダサダサのデザインしかなかったのに、今回は一変していました。佐藤姐姐いわく、海外に輸出する商品の「ハネ物」が時々あって、質が良く縫製も丁寧なものが安く買えるのだそうです。動物的な衝動買いに走った私(^^;、一番の掘り出し物は、香港で人気の「上海灘」のベスト。表地がシルクとウールの混紡、裏地がシルク、縫製もしっかりしていて香港ドル895$の値札つきのものを、百七十元で買いました。ラッキー(^^)。ここではねぎって買うのが当たり前です。私はどうもこれが苦手。うまい人はもっと派手に値切ると思います。ただ、時々、店同士で他店の価格調査をしています。

秀水街に行く前に遅い昼ご飯を長富宮飯店近くの寧波料理店で食べました。名前は忘れてしまいましたが、ナツメとハスの実の前菜がとてもおいしかったです。二人で計五十元弱。
前の晩、新東安市場六階の小喫城でお腹一杯食べたときもこれくらいでした。やっぱり香港美食城、高いよー。
夜は前門の老舎茶館の百元の席を予約しました。京劇・相声などを見ながらお茶と軽い食事を楽しめます。観光客向けで、京劇は三岔口を途中までしかやってくれませんでしたが(TT)、相声と、電影電視学院の人が演じた効果音の口まねは絶品でした。


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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009